【天才キッズ】遺伝子検査も…目指すは奈良のモドリッチ
未来のスター候補生を発掘「BLAZE A NEW PATH〜天才キッズを探せ No.60」
日本サッカー界の未来を担う将来有望な天才キッズを探す「FOOTBALL ZONE」の連載「BLAZE A NEW PATH」(新しい道を切り開く)。
謎のスカウトマン・パウロ吉田が日本全国を回って未来のスター候補生を発掘するなか、今回は奈良県在住の小学4年生・青山佳生くんに迫る。(取材・文=パウロ吉田)
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今回紹介するのは奈良県に住むカイくん。取材時は小学校3年生、この春から4年生になった選手だ。
お父さんはバスケット、お母さんはバレーボール(かなりのレベルでやられてました)というスポーツ好きのご両親で、息子にも何かスポーツをやってほしい、と家族で考えた結果、周りの友達がやっていたり、身近にあったというサッカーを5歳から始めた。
そこからカイのサッカーへの情熱はどんどん高まり、もっと高いレベルで、とチャレンジを続けるうちに、今では奈良から大阪のスクールに通うほどになっている。スポーツをやるならば本気でやらなければ意味がない、と熱く語るアスリートの世界を知るお母さん。今では家族全員がサッカー一色、サッカーが最優先の生活になっている。
そんなカイは、サッカーを始めた頃からズバ抜けて上手かったということではなく、むしろ努力を続けられるところが一番の能力だとお母さんは続ける。
近所に有名サッカーキャンプでMVPを取るような上手い子がいて、その子の存在があったからこそ、お互いに刺激し合って切磋琢磨できているという。
年長から大阪のサッカースクールKSA (Kohdy Soccer Academy)に通い4年目。小学校1年生になると徐々に上達スピードが上がり、今では上級生とも渡り合えるほどだ。長引くコロナ禍でスクールがなくなっていた時期にもランニングに打ち込み、2.5キロを1キロ平均4分を切るペースで走れるようにまでなっているというから末恐ろしい。
サッカー以外のスポーツは、すべて利き手とは逆の左手を意識
幼少期は食が細く、いろいろと苦労もあった。そのため食に対しての意識は高く、カイに合う食べ物を知るために遺伝子検査をしたり、「お菓子」「ジュース」「添加物」「身体に良いもの・悪いもの」を本人に伝え続けた。
その結果、本人の意思でそういったものを摂らなくなり、今では自分に必要な食べ物を理解し、自ら意識して摂れるまでに成長した。暑い日にはミネラルを摂取するために良質なお塩を舐めるのがお気に入り!
「サッカー以外の趣味は?」と尋ねると、スポーツ全般、なんでも好きで、自宅にバスケットゴールがあり、お父さんとバスケットをしたり、野球のバッティングマシンを買って遊んだり。
特筆すべきは、それらはすべて利き手ではない左で行うということ! サッカーの練習でも「右で1回やるならば、左は3回やろう!」という意識で取り組んでいる。その甲斐あって、左足でボールを蹴ることにも一切抵抗がなくなった。
サッカー経験者ではないお父さんだが、利き手ではない左でいろいろなスポーツに取り組むアイデアや、サッカーを見るのが好きなので積極的にカイと戦術的な話をするなど、カイの成長のために熱心に向き合っている様子が窺える。またお父さんはレゲエのセレクターだそうで、カイが練習する時は絶対に音楽をかけているそうだ。
アスリート気質のお母さんからは、かなりストイックな発言がさらりと出てくる。一方で個性を爆発させるという非常に大切な部分を、お父さんがしっかり背中で見せている、素晴らしいバランスのご両親だと感じた。カイ本人は非常にいい目をしていた。
青山佳生くん「プロフィール&1日のスケジュール」
【プロフィール/2022年4月時点】
青山佳生(KAI AOYAMA)
生年月日:2012年8月21日
出身地:奈良県
身長.体重:127センチ・26キロ
足のサイズ:21センチ
ニックネーム:かい
サッカー歴:4年
所属チーム:RIP ACE
スクール:KSA・LABOL・バルサアカデミー
憧れの選手:ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)
【1日のスケジュール】
6:30 起床・朝ごはん
7:00〜7:45 朝練
7:50 登校
15:45〜16:40 学校終わり塾へ直行
16:50〜17:45 自主練
17:50〜 スクールへ移動、奈良→大阪(移動中に宿題&補食)
19:00〜21:00 スクールorチーム練習
21:30 移動(夕食)→帰宅
22:00 就寝(パウロ吉田 / Paulo Yoshida)