神回に涙…朝ドラ「カムカムエヴリバディ」【ネタバレ】
9日に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第90回では、るい(深津絵里)とジョー(錠一郎、オダギリジョー)が、ひなた(川栄李奈)と五十嵐(本郷奏多)を励ます泣ける展開に。るいとジョーの言動が感動を呼び、「神回」と反響を巻き起こしている。
朝ドラ史上初となる3人のヒロインで紡ぐ「カムカムエヴリバディ」(月〜土、総合・午前8時〜ほか、土曜は一週間の振り返り)は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ母から娘へとバトンをつなぐ、三世代100年の家族の物語。初代ヒロイン・安子を上白石萌音、二代目ヒロイン・るいを深津、三代目ヒロイン・ひなたを川栄が演じる。「ちりとてちん」を手掛けた藤本有紀によるオリジナル作品で、城田優が英語と日本語を織り交ぜた語りを担当。AIの主題歌「アルデバラン」がドラマを彩る。(以下、第90回のネタバレあり)
第90回では、五十嵐から別れを告げられ、悲しみに暮れるひなたにるいが寄り添い、時代劇スターの夢を諦め、条映を去ることに決めた五十嵐のもとにジョーがやってくる。ジョーは夢を叶えることができなかった自身の過去を五十嵐に語り、るいは、涙を流し、横たわるひなたに優しく“On the Sunny Side of the Street”を歌う。ジョーと五十嵐、るいとひなたのシーンは交互に描かれ、るいの歌声にジョーの言葉が重なる場面も。シンクロ率は徐々に高まっていく。
るいとジョーは“On the Sunny Side of the Street”がひなたの名前の由来になった歌だとそれぞれに伝え、「ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝く」とひなたと五十嵐を励ます。「ひなたが、ひなたの道を歩けますように」「これからいろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道なら、きっとそれが五十嵐くんのひなたの道になるから」とエールを送った。
ジョーやるいの生い立ちや経験からくる言葉の数々は視聴者の心を捉え、「涙が止まらない」「今を生きる人たちへのはなむけの言葉にも聞こえる」と感動が広がっている。(清水一)