巨人・岸田 正捕手争いで脱落危機 求められる「あの悪癖」改善とは

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 開幕まで残り3週間を切り、巨人の正捕手問題が引き続き注目を集めている。

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 今春キャンプを前に原監督が「横一線」を宣言し、スタート。昨年までの実績がある小林、大城を含め、岸田、喜多、山瀬の5人で争われている。ここまでリードしているのは昨年も先発出場95試合と主戦捕手として活躍した大城、5日の日本ハムとのオープン戦ではエースの菅野と組み、日本ハム打線を2イニング無失点に抑えると、同6日の日本ハム戦では8回二死から代打で出場。左腕・堀のスライダーをしっかり捉え、価値ある代打弾をマーク。攻守にわたって存在感を発揮している。原監督も現時点の正捕手争いについては「大城が1歩も2歩もリードしている」と認めている。

 一方で劣勢に立たされているのは、同じく一軍に帯同し、アピールを期待されている岸田だ。今季から捕手のエースナンバーである「27」を背負い、「今年レギュラーを取れなかったら、このまま終わってしまう」とキャンプイン前は危機感を募らせていた。

 そんな岸田の課題がかいま見えたのは6日の日本ハム戦(札幌ドーム)だ。岸田が先発マスクをかぶり左腕・今村とバッテリーを組んで臨んだ一戦。初回、日本ハムの1番に入った群に初球の直球を左中間へ運ばれ二塁打とされると、続く2番・万波にも初球のカットボールをとらえられ、左翼線二塁打を許してしまう。わずか2球で先制点を奪われてしまったのだ。


「以前から岸田の抱える課題として、初球の入り方が言われています。対戦した新庄監督率いる日本ハムは初球のストライクを積極的に打ちにいくことをチーム方針として掲げていました。それを知らなかったら問題だし、知っていたならば、もう少し慎重に入れなかったかという課題は残ります」(放送関係者)

 また原監督が捕手に対して打撃面での貢献も求める中、岸田は6日の日本ハム戦に2三振とふるわず、ここまでのオープン戦でヒットを打てていない。正捕手候補最右翼とされる大城との差は広がる一方というのだ。

 開幕までアピールの日々は続く。「声出し番長」の異名を持ち、これまでも持前の明るさは高く評価されてきた。今年こそ、「本業」の巻き返しを図りたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]