CBS MarketWatchによると、米複合企業の3Mは7日、光学膜事業の売り上げが伸び悩んでいることに加え、事業立ち上げコストが膨らんだことから、第2四半期の売り上げ見通しを市場予想の57億1000万ドルを下回る57億ドルに下方修正した。最終利益見通しについても、一時的な損益を含めて1株当たり1.14−1.17ドルになるとしている。市場予想は1株当たり1.17ドル。

  また2006年通期の最終利益も、市場予想の1株当たり4.66ドルを下回る1株当たり4.55−4.65ドルになる見通し。  

  バックレー最高経営責任者(CEO)は、「LCD(液晶薄型ディスプレイ)業界は過去数カ月で供給過剰となっている。特にデスクトップ型パソコン向けの需要が落ち込んでいることが影響した」と説明。サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会の開催を受けて拡大するとみられていたLCDテレビの需要も予想を下回ったとしている。アナリストによると、3Mの同業界での市場シェアは75%。

  同社の株価はニューヨーク市場で7日、前日比9%安の74.10ドルで引けた。【了】