中国政府は仮想通貨に対して厳しい姿勢を取っており、数々の取り締まりを行ってきました。このたび、最高裁判所に相当する最高人民法院が、「仮想通貨の取引は違法な資金調達とみなす」との判断に基づいて法解釈の修正を行うことを発表しました。新法の施行は2022年3月1日からとなっています。

权威发布 - 中华人民共和国最高人民法院

https://www.court.gov.cn/fabu-xiangqing-346901.html



Chinese Supreme Court criminalises crypto transactions

https://coinjournal.net/news/chinas-supreme-court-declares-crypto-transactions-as-illegal-fundraising/

Chinese Supreme Court Threatens Jailtime to Those who Fundraise With Crypto

https://cryptopotato.com/chinese-supreme-court-threatens-jailtime-to-those-who-fundraise-with-crypto/

発表されたのは、中華人民共和国最高人民法院が2010年に行った「違法な資金調達事件の審理における法律の具体的な応用に関するいくつかの問題についての最高人民法院の解釈」の内容の改正です。

発表は「どのような内容に改めるか」を部分的に示したもので、改正前がどういう内容だったかを併記していないためにわかりにくいものとなっていますが、「仮想通貨取引による違法な資金調達」を行った場合に、当局が容疑者を起訴し、必要な罰則を適用する権限を持つようになったとのこと。

違法な資金調達に関与した場合、刑法第176条の規定通り起訴されることになり、金額が少額だった場合は3年以下の懲役と罰金2万元(約36万5000円)〜20万元(約365万円)、多額だった場合は懲役3年〜10年と罰金5万元(約91万3000円)〜50万元(約913万円)が科されることになります。

なお、具体的には調達額が10万元(約182万円)を超えると「多額」とみなされ、50万元(約913万円)を超えると刑法第192条に規定される「その他の重大な事情」に該当するとのことです。