日ハム・清宮初安打も見え始めた「危険な兆候」とは

　日本ハム・清宮幸太郎内野手（２２）は１６日に行われた中日との練習試合（北谷）に「１番・左翼」で先発出場。自身にとって今季初の対外試合出場で５回に一塁強襲安打を放つなど、３打数１安打とまずは結果を残した。「アピールする立場にいるので、全打席ヒットを打つつもりでやっていきます」と顔を引き締めた。

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　試合前には異例の打撃指導も受けた。敵将である中日・立浪監督に新庄監督が依頼する形で実現。同じ左打者として２０００本安打も達成している球界のレジェンドから、左足を使ったタイミングの取り方などを教わるなど貴重な時間を過ごした。今季でプロ５年目を迎える球界きってのロマン砲。なかなか芽が出ない清宮に立浪監督が球団の垣根を越えて指導したのも、大きく育ってほしいと球界全体の発展を願ったからこそだった。

　そんな周囲の期待を集め続ける清宮だが、危険な兆候も見え始めているという。

　「清宮に関しては以前から打撃フォームがころころ変わることが指摘されていますが、一因として、多くの人の意見を取り入れすぎるとも。よくいえば素直ともいいますが、裏を返せば、自分がないともいえます。今キャンプでも先輩野手をつかまえて、打撃に関して意見を求めていたとか。ここまで結果が出ていないと自分自身で疑心暗鬼になってしまうのかもしれませんが、打撃に関してもまずは一つ形を決めて、腰を据えてしっかり取り組むことも大事になってきそうです」（球界関係者）

　今オフ、清宮はソフトバンクの柳田と共に自主トレを行い、そのときに柳田からも打撃に関して「（清宮は）自分で色々考えながらやっている。本当に自分を信じてやって欲しい」と言葉を送られていた。

　オフには新庄監督指令で体を大幅に絞るなど、勝負の年に賭ける意気込みは人一倍持っている。目指すレギュラー獲りに試行錯誤の日々はまだまだ続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]