ソニーが「PS5」不足のため「PS4」の生産終了を撤回したとの報道
半導体不足などを原因とする「PlayStation 5(PS5)」の供給不足に悩まされているソニーが、2021年末で生産終了ではと報じられていた前モデル「PlayStation 4(PS4)」の生産を継続し、新たに100万台を出荷する予定であると経済紙のBloombergが報じました。
Sony Tackles PlayStation 5 Shortage by Making More PS4 Consoles - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-01-12/sony-tackles-playstation-5-shortage-by-making-more-ps4-consoles
ソニーはPS5の供給不足が2022年になっても続くと予測している - GIGAZINE
匿名を条件に語った関係者によると、ソニーはPS5の供給不足に対応するため、本来2021年末で生産を終了する予定だったPS4を継続して生産し、およそ100万台を出荷する予定であり、この数字は需要に応じて調整されることが分かっているとのこと。2013年に発売されたPS4はPS5ほど高度ではない半導体を使用するため製造が安易で、顧客の予算に見合う代替品であることがメリットであるとBloombergは述べています。
なお、ソニーの広報担当者は「PS4はこれまでで最も売れたゲーム機の1つであり、生産を中止する予定はない」とBloombergに語っており、そもそもPS4に生産終了の予定はなかったというのがソニー側のスタンスのようです。また、関係者は「PS4の生産による発注増加は、協力会社との交渉の際に余裕をもたらすだろう」と述べたとのことです。
生産の滞りにより旧世代の製品生産を継続するという手法は、NVIDIAが旧型GPU「GeForce RTX 2060」および「GeForce GTX 1050 Ti」の再生産を計画しているという点にも見られます。ゲーム機の不足は「Xbox Series X/S」なども同様に影響を受けており、需要の高いこれら製品は転売などの問題からも「購入することが劇的に難しくなってきている」との指摘を受けています。
PS5を購入することは劇的に難しくなってきている - GIGAZINE