VANKが製作したポスター(同団体提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】インターネット上などで民間外交を行う韓国の市民団体VANKは3日、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が強制労働させられた「佐渡島の金山」(新潟)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録を日本が推進していることを巡り、「うそをつく者はそのうその重さに耐えられない」と非難するポスターを韓国語と英語で製作してSNS(交流サイト)に掲載した。

 ポスターには佐渡島の金山の出口が崩壊し、人が押しつぶされているようなイラストを載せ、日本が国際社会に繰り返しうそをついた結果、信頼が崩れたことを比喩的に表現した。イラストとともに「端島(通称・軍艦島)」「朝鮮半島出身者の強制徴用」「帝国主義」「侵略戦争」「歴史歪曲(わいきょく)」「ユネスコとの約束不履行」と書かれている。

 日本政府は2015年、軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」のユネスコ世界文化遺産登録の際、朝鮮半島出身者の強制労働があったことを認め、犠牲者を記憶するための展示施設を設けることを約束したが、これをきちんと履行していない。

 VANKの朴起台(パク・ギテ)団長はポスターについて、「うそが繰り返されれば国際社会の信頼も崩れるということを警告するものだ」とし、「日本がユネスコの世界遺産制度を利用して強制労働の過去を洗浄(ロンダリング)することを防ぐべきだ」と訴えた。

 日本の文化審議会は昨年末、佐渡島の金山をユネスコ世界文化遺産に推薦する候補に選定した。日本政府は閣議決定を経て、2月1日までにユネスコに推薦書を提出する見通しだ。