キャバクラ通い・朝乃山、処分軽減するべき? 角界OBからも擁護の声相次ぐ、長期出場停止で危惧される深刻な問題とは
鶴竜(現鶴竜親方)、白鵬(現間垣親方)の両横綱の引退、照ノ富士の横綱昇進と、角界の勢力図が塗り替えられつつあることが印象的な1年となった2021年の大相撲。土俵上の世代交代に注目が集まる一方、土俵外で最も物議を醸した話題が大関・朝乃山の不祥事だった。
>>キャバクラ通い・朝乃山、先場所中にも外出写真を撮られた? 貴闘力氏の暴露に驚きの声、引退に繋がっていた可能性も<<
朝乃山は2021年5月場所中の同月19日、同場所前に新型コロナ感染予防の協会ガイドラインを破って複数回外出しキャバクラに通っていたことを一部週刊誌が報道。翌20日には協会側が18日に朝乃山に事情聴取したところ、本人は当初事実無根と主張したものの、翌19日に一転して事実を認めたことも伝えられた。
これを受け協会は朝乃山が他力士の模範となるべき大関という立場にありながら違反行為を繰り返したこと、事情聴取に対し虚偽の報告を行ったことなどを重くみて、6月11日に6場所出場停止(2021年7月〜2022年5月場所)、50%の減給6カ月の処分を下すことを決定。この処分により朝乃山は、2021年12月24日に発表された2022年1月場所番付では東十両4枚目まで番付が下落している。
貴景勝、正代と共に大関を張っていた中での不祥事により、多くのファンから猛批判を浴びた朝乃山。一方、一部ファンの間では「さすがに6場所は重すぎる、今からでも処分を軽減してほしい」、「未だに6場所は腑に落ちない、3、4場所くらいが妥当ではないか」と処分軽減を求める声も燻っている。
また、朝乃山については元横綱・北の富士氏が2021年11月場所千秋楽のNHK中継内で「長すぎるんじゃないの?(処分)期間がね。みんなそう言ってますよ。少なくとも僕の周りの人は」、元関脇・貴闘力氏が12月18日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画内で「恩赦じゃないけど、(処分は)4場所にしてあげようみたいな形でもいいかなと思うけどね」とそれぞれコメントするなど、角界OBからも処分見直しを求める意見が挙がっている。軽率な行動でルールを破り、なおかつうそまでついた朝乃山になぜこのような擁護の声が挙がるのだろうか。
「現在27歳の朝乃山は現状のままなら2022年7月場所から復帰となる見込みですが、同場所の番付は三段目上位、もしくは中位になるとみられており、仮に復帰後全勝を続けても再入幕は29歳を迎える2023年になる可能性が濃厚。そこから、もともといた大関の地位まで戻るにはさらに長い時間が必要で、仮に今後復帰を実現したとしても、その頃にはもう力士としてはベテランの30代に突入している可能性も低くはありません。そのため、処分軽減を訴えているファンや角界OBは、元は大関で次代の横綱候補とも目されていた朝乃山にこのような形で現役生命を消費させるのは本人、そして角界にとって大きな損失ではないかという考えを持っているのかもしれません」(相撲ライター)
一般的に力士の引退年齢は30歳前後が多いとされており、直近場所の2021年11月場所でも三役・小結経験のある幕下・千代鳳が29歳での引退を発表している。このことを考えると、長期出場停止は朝乃山の現役生命に大きく響きかねないという軽減派の意見はあながち間違いではないといえそうだ。
一方、処分軽減を願う声の中には「貴景勝も正代も今一つ照ノ富士に対抗できてないから、第3の刺客になり得る朝乃山はせめて関取圏内には留め置いておくべきでは」と現大関陣の頼りなさを理由とする意見や、「朝乃山を三段目まで落としたら、復帰後に元々その地位にいた力士が蹂躙されて出世の機会を奪われかねない」と下位力士が割を食う事態を危惧する内容も散見される。キャリア面への影響だけでなく、各段位の情勢を踏まえて軽減を主張しているファンもいるようだ。
現在のところは、6場所出場停止処分が軽減される気配はない朝乃山。大関という責任ある立場で軽率な行動をとった上、一度はうそをついたことから軽減の必要はないとする声の方が多数を占めているが、処分期間が終了する2022年5月場所までに何らかの動きが起こることは果たしてあるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
貴闘力氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCNxyWUfEIBTV4I1C9E4OyCg
>>キャバクラ通い・朝乃山、先場所中にも外出写真を撮られた? 貴闘力氏の暴露に驚きの声、引退に繋がっていた可能性も<<
朝乃山は2021年5月場所中の同月19日、同場所前に新型コロナ感染予防の協会ガイドラインを破って複数回外出しキャバクラに通っていたことを一部週刊誌が報道。翌20日には協会側が18日に朝乃山に事情聴取したところ、本人は当初事実無根と主張したものの、翌19日に一転して事実を認めたことも伝えられた。
貴景勝、正代と共に大関を張っていた中での不祥事により、多くのファンから猛批判を浴びた朝乃山。一方、一部ファンの間では「さすがに6場所は重すぎる、今からでも処分を軽減してほしい」、「未だに6場所は腑に落ちない、3、4場所くらいが妥当ではないか」と処分軽減を求める声も燻っている。
また、朝乃山については元横綱・北の富士氏が2021年11月場所千秋楽のNHK中継内で「長すぎるんじゃないの?(処分)期間がね。みんなそう言ってますよ。少なくとも僕の周りの人は」、元関脇・貴闘力氏が12月18日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画内で「恩赦じゃないけど、(処分は)4場所にしてあげようみたいな形でもいいかなと思うけどね」とそれぞれコメントするなど、角界OBからも処分見直しを求める意見が挙がっている。軽率な行動でルールを破り、なおかつうそまでついた朝乃山になぜこのような擁護の声が挙がるのだろうか。
「現在27歳の朝乃山は現状のままなら2022年7月場所から復帰となる見込みですが、同場所の番付は三段目上位、もしくは中位になるとみられており、仮に復帰後全勝を続けても再入幕は29歳を迎える2023年になる可能性が濃厚。そこから、もともといた大関の地位まで戻るにはさらに長い時間が必要で、仮に今後復帰を実現したとしても、その頃にはもう力士としてはベテランの30代に突入している可能性も低くはありません。そのため、処分軽減を訴えているファンや角界OBは、元は大関で次代の横綱候補とも目されていた朝乃山にこのような形で現役生命を消費させるのは本人、そして角界にとって大きな損失ではないかという考えを持っているのかもしれません」(相撲ライター)
一般的に力士の引退年齢は30歳前後が多いとされており、直近場所の2021年11月場所でも三役・小結経験のある幕下・千代鳳が29歳での引退を発表している。このことを考えると、長期出場停止は朝乃山の現役生命に大きく響きかねないという軽減派の意見はあながち間違いではないといえそうだ。
一方、処分軽減を願う声の中には「貴景勝も正代も今一つ照ノ富士に対抗できてないから、第3の刺客になり得る朝乃山はせめて関取圏内には留め置いておくべきでは」と現大関陣の頼りなさを理由とする意見や、「朝乃山を三段目まで落としたら、復帰後に元々その地位にいた力士が蹂躙されて出世の機会を奪われかねない」と下位力士が割を食う事態を危惧する内容も散見される。キャリア面への影響だけでなく、各段位の情勢を踏まえて軽減を主張しているファンもいるようだ。
現在のところは、6場所出場停止処分が軽減される気配はない朝乃山。大関という責任ある立場で軽率な行動をとった上、一度はうそをついたことから軽減の必要はないとする声の方が多数を占めているが、処分期間が終了する2022年5月場所までに何らかの動きが起こることは果たしてあるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
貴闘力氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCNxyWUfEIBTV4I1C9E4OyCg