にんにくたっぷり!レンジ調理で「スタミナ牛しぐれ煮」【調理家電でラク家事ごはん】

にんにく+しょうゆはお酒ともごはんとも相性良し!

連載【調理家電でラク家事ごはん】の2021年12月は、電子レンジで作る“肉系おつまみ”のレシピをご紹介してきました。最終回となる第4回は、「スタミナ牛しぐれ煮」。これまで同様、電子レンジ料理研究家のタケムラダイさんにレシピを教えていただきました。

今回も簡単、かつおいしそうな肉系おつまみを考案してくれたタケムラさん。しぐれ煮というと手間がかかる料理という印象をおもちの方も少なくないと思いますが、このレシピなら電子レンジでとっても手軽に作れます。

調理時間:20分
保存期間:冷蔵で3日程度

「粗みじんにしたにんにくを使うのがポイント。香りがたって、牛肉のくさみを消しつつ風味づけでき、魅力的な食感も得られます。おつまみに良い料理ですが、ごはんにも合うので、常備菜として冷蔵庫に保存しておけば、料理をする時間をとれない忙しい日も安心です。保存の際は、完全に冷めてから冷蔵庫に入れるようにしてください」

材料(2人分)

・牛こま肉……100g

〈合わせ調味料〉
・しょうゆ……大さじ1杯
・酒……大さじ1杯
・砂糖……小さじ2杯
・にんにく……2片分

下ごしらえ

・にんにくを粗みじんにして、合わせ調味料の材料と合わせておく

「にんにくの強すぎる香りを気にされる方は、強い香りのもとである、なかの芽の部分を取って、まわりの白い部分だけを使うとマイルドに仕上がりますよ」

作り方

1. 牛肉を切り、調味料と合わせる

牛肉を切って、合わせ調味料と一緒にポリ袋に入れます。

「牛こま肉は大きさがバラバラなので、食べやすい2~3cm大に切りましょう」

調味料が全体に行き渡るようによくもみ込んで、常温で10分ほど置いておきます。

「常温に置いておくことで、味が染み込みやすく、また火が通りやすくなります」

2. 電子レンジで加熱する

 1をポリ袋から出して耐熱容器に入れ、ふんわりラップをかけて電子レンジ600Wで3分加熱します。

「均一に火を通すため、底が広めの耐熱容器にお肉を広げるように入れ、加熱しましょう」

一度取り出してよく混ぜたら、ラップをかけずに電子レンジ600Wで2分加熱します。

「二度目はラップをかけずに加熱し、水分を飛ばして煮詰めます。牛肉全体に火が通って色が変わっていればOKです。

火の通り方は電子レンジの機種によって異なりますので、様子を見て加熱時間を調整してくださいね」

3. 盛り付ける

器に盛りつけたら完成です。

「中央を高く盛り、最後ににんにくのみじん切りをお肉の上にのせるようにすると、見栄えよく盛り付けられますよ」

電子レンジ調理で、旨みたっぷりのしぐれ煮が完成!

和風に味付けされた牛肉とにんにくの香り、実際に食べてみると想像以上に合っていて、いかにもお酒が進みそう。リーズナブルな牛こま肉を使ったとは思えないくらい味わい深いおつまみで、その場にビールのグラスがないことを残念に思いました。

「牛こま肉はいろいろな部位が混ざっているお手頃価格のお肉で、ちょっとしたおつまみやおかずを作るのに大変便利です。こま切れ肉以外のお肉を使うなら、牛バラ肉のうす切りがおすすめ。脂身が少し混ざっているお肉のほうがやわらかく仕上がるので、電子レンジ調理に向いています」

にんにくが効いたしぐれ煮は、寒い季節になるたびに恋しくなりそうな、食べると体の底から元気が出るようなおつまみでした。年末年始のおうち飲みで、ビールや焼酎、日本酒と一緒にテーブルに並べたら、食卓を囲むみんなに喜んでもらえるはず!

年末年始の“肉系おつまみ”は電子レンジで手軽に!

2021年12月の【調理家電でラク家事ごはん】で紹介してきた全4品の肉系おつまみ。調理は手軽で味も見た目も良く、日々の晩酌をさらに楽しくしてくれそうなレシピばかりでした。

「電子レンジ調理は、ちょっとしたおつまみやおやつ、または2人分くらいの料理を作りたいときに向いています。手早くできて、洗い物も少なく済むので、忙しいときこそぜひ試してみてください。そのまま作るだけでなく、お好みの食材を合わせてアレンジするのも楽しいですよ」

お肉を使ったおつまみは、旬の食材と合わせることでさらに楽しみが広がります。手間をかけずに本格的な味わいが楽しめる電子レンジ調理の“肉系おつまみ”レシピ、年末年始のおうち飲みに大活躍してくれそうですね。

文・取材/神山 彩子
撮影/植松 富志男(macaroni編集部)