オミクロン株で広島の冬の味覚「カキ」にも影響が出ています。

香川岳志記者「今が最盛期のカキの水揚げ作業ですが、こちらでも外国人実習生が活躍しています」

東広島市安芸津町のカキ業者では、コロナの影響を受ける前には4人の外国人技能実習生を受け入れていましたが、今は2人となっています。

マルキン水産 伊豫谷伸一社長「痛いですよね。日本人いませんからね、ほとんど。どうしても実習生だよりになるじゃないですか」

感染拡大が落ち着き新たな受け入れを予定していましたが、オミクロン株の出現で外国人の入国が禁止となり増員のめどが立たなくなってしまいました。

実習生「(2人だけでは)ずっと時間がかかるから(仕事が)まだ終わりません」

県漁業協同組合連合会によりますと、県内にある約300のカキ業者は、ほとんどが1人から5人の外国人技能実習生を受け入れているといいます。

マルキン水産 伊豫谷伸一社長「今うちは2人しかいない。あと2人くらいは何とかしたい」

殻を開けて身をとる「カキ打ち」の作業も、技能実習生の数が足りず通常よりもラインが1つ少ない状態で対応するしかないということです。

マルキン水産 伊豫谷伸一社長「一番今需要がある時期じゃないですか。その時期でこうなるっていうのはつらいですよね」

オミクロン株をめぐっては、12月1日までに国内で2人の感染が確認されていて、同じ飛行機に乗っていた184人が濃厚接触者に指定されています。

斉藤国交大臣「新規予約の停止要請を取りやめることを各航空会社にあらためて通知した」

国交省は11月29日、各航空会社に国際線の新規予約をすべて停止するよう要請しました。

ところが岸田総理から帰国を希望している日本人には配慮するよう指示があったことから、一転してその要請を取りやめました。

斉藤大臣は「入国者総数を1日3500人に縮減する政府の方針を受けて、航空局が取り急ぎの措置としてある意味乱暴に要請したもの」としたうえで、「需要に応じてきめ細かく丁寧に対応するよう航空局に指示を出した」と述べました。