MagSafe Compatible iPhone Leather Wallet

iPhone の背面に磁石でくっつけて、クレジットカード類を持ち歩ける──。それを可能にするアイテムが「MagSafe対応iPhoneレザーウォレット」(以下、レザーウォレット)です。そのダークチェリーをレビューします。

まずは特徴を見てみましょう。レザーウォレットは、特殊ななめし加工と仕上げが施されたヨーロピアンレザーで作られており、iPhoneの背面にピタッと簡単に取りつけることが可能です。対応機種は以下の通り。カラーはゴールデンブラウン、ダークチェリー、セコイアグリーン、ミッドナイト、ウィステリア。価格は7,480円(税込)。

iPhone 13 Pro

iPhone 13 Pro Max

iPhone 13 mini

iPhone 13

iPhone 12 Pro

iPhone 12 Pro Max

iPhone 12 mini

iPhone 12

いざ手にすると、サラサラとした手触りのある心地よいレザーの質感です。設置面を除きほとんどが丸みを帯びており、手に馴染むほど良いフォルムが上質なデザインに影響を与えているのでしょう。

質感だけでなく香りも、丁寧に作られた高級な財布や、キーケースに似ており、レザーウォレットは高品質な製品であることは間違いなさそうです。一方、本革特有のしなやかさはありません。

最大の特徴は、冒頭でも触れたのうに、カード類を約3枚収納して、iPhoneの背面に付けて持ち運べること。試したところ、クレジットカード2枚、それよりも薄いポイントカード1枚、あわせて3枚のカードを収納できました。

カード類の取り出しはとても簡単。iPhoneとの設置面にある穴に指を入れてカード類を押し出すだけ
公式HPに「3枚のカードを収納できる」と書かれているが、分厚いクレジットカードなどは最大2枚しか入らない

注意点はレザーウォレットの厚紙にも書いてある通り、特に磁気ストライプ系カードの入れる向き。仮に誤った向きで収納してしまうと、磁気ストライプの部分にマグネットを接触させるのと同様、中のデータに不調をきたす恐れがあるため、カードの再発行につながる可能性がある……ということです。

また、磁力で固定されるといっても、付けたまま握ると位置がズレてしまい、場合によっては意図せず外れてしまうこともありました。とはいえ、程よいフォルムと厚みのお陰で、手のひらへの収まりが良いため、力を入れすぎない程度に握れば済むと思います。

まだ購入して1週間しか経過していないが、長期使用によって艶がでるのかも気になる。ほつれのない丁寧な縫い目が良好だ。硬いものでひっかくと傷がつく可能性があるので注意しよう

Apple MagSafe対応レザーウォレット

■ iPhoneから離れると通知してくれる

レザーウォレットのもう一つの特徴は、「探す」機能に対応していること。レザーウォレットをiPhoneの背面に付けると、自動的に認識して画面に初期設定を促す文言が表示されます。手順に従って操作をすれば、わずか数分で設定が完了。流石、Apple製品。

「探す」を使うには「取り外されたときに通知」という項目を有効にしておいた方が良いだろう。電話番号の表示有無も選べる

この「探す」機能を使えば、iPhoneからレザーウォレットが取り外された場合に、手元のiPhoneに通知が届きます。ただ、AirTagのようにレザーウォレット自体が通信するわけではなく、最後に装着していた場所を記録してくれるだけに留まります。

つまりAirTagのように『なんとかして発見する』というより、『iPhoneから離れたときに通知がくる』くらいのもの、と考えておいた方が良さそうです。

なお、Appleの公式HPには動作条件として「MagSafe機能対応のレザーウォレットと、iOS 15及び探す機能を有効にしたiPhone 12以降の端末が必要」との記載があります。

また、「MagSafe対応クリアケースは対応しない」ことも注意点として挙げられています。ケース込みでレザーウォレットの使用を考えている人は、この点に注意しましょう。

製品ページには「MagSafe対応クリアケースは対応しない」との記載がある
MagSafe対応クリアケースだけでなく、分厚い手帳タイプのケースも非対応となる

■ 「探す」機能はもうひと工夫ほしいが、ミニマリストをうならせる

繰り返しにはなりますが、レザーウォレットのメリットはiPhoneの背面に磁石でくっつけて、iPhoneと共にカード類を持ち運べる──という点。それに加えてコンパクトで軽いため、ミニマリストをうならせる逸品といえるでしょう。

一方、探す機能に関しては賛否両論がありそうです。願わくばいずれレザーウォレットもAirTagのような『本格的に探せる』製品になってほしいです。仮に値上げしたとしても、利便性の向上で完成度がさらに増すはずです。

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