XFN-ASIAによると、米信用格付け大手S&P(スタンダード&プアーズ)とムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、米自動車最大手GM(ゼネラル・モータース)の長期格付けをそれぞれ引き下げた。GMは同日、資金の流動性を高めるためとして、社債56億ドルのリパッケージを行うと発表。債権者に不利益が生じる恐れがあると指摘されている。同格付け2社は、GMが今後破産する恐れがあることから、格下げを行う意向を以前から示していた。

  S&PはGMの長期無担保債務の格付け「B」をジャンク債で6番目に高い「B-」に、ムーディーズは現行の「B3」から投資適格級より7ランク下の「Caa1」にそれぞれ引き下げた。英米系信用格付け大手のフィッチ・レーティングスはGMの格付けを「B」のまま据え置くとしたものの、格下げ方向で見直しているという。GMの株価はニューヨーク市場で20日、前日比2.66%安の25.65ドルで引けた。
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