待望の全画面デザインで大きさそのままに大画面化!8.3インチタブレット「iPad mini(第6世代)」を購入したので外観や同梱品を紹介【レビュー】
Appleの新型タブレット「iPad mini(第6世代)」をファーストインプレッション!第5世代とも比べてみた |
既報通り、Appleのタブレット「iPad」シリーズにおける小型モデルの新製品「iPad mini(第6世代)」が9月24日に発売されました。iPad miniシリーズとしては初のモデルチェンジとなり、新たに「iPad Air(第4世代)」のように全画面デザインとなって前機種「iPad mini(第5世代)」と大きさはほぼそのままに8.3インチへと大画面化しました。
価格(金額はすべて税込)は同社の直営店「Apple Store」や公式Webストア(公式Webサイト「Apple.com」および公式アプリ「Apple Store」)などではWi-Fiモデルの64GBモデルが59,800円、256GBが77,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの64GBが77,800円、256GBが95,800円となっています。
また補償サービス「Apple Care+ for iPad」は分割払いで450円/月(24ヶ月で総額10,800円)または一括払いで8,800円(2年間)です。日本ではApple直販以外にWi-FiモデルはSoftBankや量販店、ECサイト、Wi-Fi+CellularモデルはNTTドコモやau、SoftBank、Apple Premium Resellerの量販店・ECサイトの一部で販売されています。
筆者も「これは買わねば」と、Appleの公式Webストアで発表直後に予約をして購入しましたので、まずは開封して外観や同梱品などを写真を交えて紹介するほか、iPad mini(第5世代)との比較やベンチマークアプリによる性能テストを行いましたので合わせて紹介したいと思います。
iPad mini(第6世代)の箱。日本向けのWi-Fiモデルのモデル名は「MK7R3J/A」
まずはパッケージ(箱)や同梱品から見ていきましょう。箱は白を基調としてシンプルなもので、上面には“mini”と描かれたiPad mini(第6世代)が印刷されており、底面に製品名やモデル名、JANコードなどの製品情報が記載されています。今回、購入したのはWi-Fiモデルの64GBで、本体カラーはパープルです。
できれば内蔵ストレージは128GB当たりが良いのですが、64GBまたは256GBの2種類だけなので、特に64GBでも困りはしないということもあって少しケチりました。通信機能も主に家の中で使うため、Wi-Fi+Cellularモデルは必要ないかなということで、Wi-Fiモデルを選択。外で使いたいときはiPhoneでインターネット共有(テザリング)すればいいかな、と。
箱を開けるとiPad mini(第6世代)の本体が現れます
特にWi-Fi+Cellularモデルにした場合はiPad mini(第6世代)で使うモバイルデータ通信サービスを用意しなければならず、頻繁に外で使うならそれでも良いのですが、主に家で使うのでインターネット共有で十分かなというところです。一方、本体カラーは少し悩みました。
普段はホワイトまたはシルバーといった白系のシンプルな色を選んでいることもあり、iPad mini(第6世代)は購入したパープル以外にスペースグレイおよびピンク、スターライトの合計4色展開となっており、シルバーがありません。シンプルな明るい色で選ぶとスラーライトなのかなとも思いましたが、製品写真の色合いがいまいち気に入らなかったのでパープルにしてみました。
iPad mini(第6世代)の同梱品一覧
同時に発表・発売された「[[iPhone 13]]」シリーズの箱はシュリンク包装(透明なフィルム)に包まれておらず、箱の下のシールのようなものを手で剥がして開けられるようになっていますが、iPad mini(第6世代)は従来通りにシュリンク包装されています。
同梱品もACアダプターもきちんと付属しており、iPad mini(第6世代)の本体の他に「20W USB-C電源アダプタ」や「USB-C充電ケーブル(1m)」、そして簡易取扱説明書やアップルロゴのステッカーなどを内包したスリーブが入っています。なお、Wi-FiモデルなのでSIMピンは入っていません。
iPad mini(第6世代)の本体を包んでいる保護シートを外しているところ
iPad mini(第6世代)の本体を包んでいる保護シートを外して電源を入れると、iPhone 13シリーズでもそうですが、新しいiOS 15およびiPadOS 15の初期設定のはじめの画面にはこれまでの白い画面に「こんにちは」ではなく、背景があるものとなっています。
初期設定は従来と基本的には変わりがありませんが、iOS 15およびiPadOS 15から新しい製品への移行時にiCloudへのバックアップが一時的に容量無制限で使えるようになっており、データ移行がより手軽になっています。
iPad mini(第6世代)を起動したところ。初期設定の最初の画面は背景が白ではなくなっています
ディスプレイの周りの縁(ベゼル)が狭くなり、画面は約8.3インチ2266×1488ドットIPS液晶「Liquid Retinaディスプレイ」(約326ppi)となりました。また広色域ディスプレイ(P3)やTrue Tone、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーション、反射防止コーティング、1.8%の反射率、明るさ500nitに対応しています。
なお、各色ともにベゼルの色はブラックとなっており、縦に持ったときにディスプレイの上(音量調節ボタンやトップボタンがある方)の中央部分に約1200万画素CMOS/超広角レンズ(F2.4、画角122°)のウルトラワイドフロントカメラが配置されています。サイズは約195.4×134.8×6.3mm、質量はWi-Fiモデルが約293g、Wi-Fi+Cellularモデルが約297gです。
iPad mini(第6世代)の前面。初期設定を終えた直後のホーム画面
サイズ感はこれまでのiPad miniシリーズとほぼ同じで片手で掴むこともでき、手軽に持てるサイズ感や重さとなっています。なお、iPadOS 15をプリインストールしているため、ホーム画面に直接ウィジェットを配置できるほか、ホーム画面で右にスワイプするとすべてのアプリが自動的にカテゴリー分けされている「App ライブラリ」が利用できます。
またTouch IDはこれまでホームボタンに割り当てられていたので、自然とロック解除できていましたし、Face IDもマスクをしていなかったりでうまくいくときには勝手にロック解除されていたこともあり、それと比べるとまだ慣れていないということもあり、わざわざ「トップボタンを押している」という印象はあります。とはいえ、Face IDよりは無難にロック解除できるので個人的にはストレスはありません。
機種 | iPad mini | |||||
第6世代 | 第5世代 | 4 | 3 | 2 | 初代 | |
画面 | 8.3型 326ppi | 7.9型 326ppi | 7.9型 163ppi | |||
大きさ | 195.4×134.8×6.3mm | 203.2×134.8×6.1mm | 200×134.7×7.5mm | 200×134.7×7.2mm | ||
重さ※ | 293g 297g | 300.5g 308.2g | 298.8g 304g | 331g 341g | 308g 312g | |
SoC | A15 Bionic | A12 Bionic | A8 | A7 | A5 | |
CPU | 6コア 最大2.93GHz | 6コア 最大2.49GHz | 2コア 最大1.5GHz | 2コア 最大1.3GHz | 2コア 最大1.0GHz | |
GPU | 5コア Apple独自 | 4コア Apple独自 | 4コア PowerVR G6450 | 4コア PowerVR G6430 | 2コア PowerVR SGX 543MP2 | |
RAM | 4GB | 3GB | 2GB | 1GB | 512MB | |
ストレージ | 64GB 256GB | 16GB 32GB 64GB 128GB | 16GB 64GB 128GB | 16GB 32GB 64GB 128GB | 16GB 32GB 64GB | |
電池容量 | 19.3Wh | 19.1Wh | 19.32Wh | 23.8Wh | 16.3Wh | |
背面カメラ | 12MP | 8MP | 8MP | 5MP | 5MP | 5MP |
前面カメラ | 12MP | 7MP | 1.2MP | 1.2MP | 1.2MP | 1.2MP |
指紋認証 | ○(側面) | ○(前面) | ○(前面) | ○(前面) | ー | ー |
ペン入力 | ○(第2世代) | ○(第1世代) | ー | ー | ー | ー |
充電端子 | USB Tyype-C | Lightning |
iPad mini(第6世代)を持ってみたところ。ギリギリ片手で掴める大きさ
背面には約1200万画素CMOS/広角レンズ(F1.8、5P)のリアカメラを搭載し、クアッドLED True ToneフラッシュやFocus Pixelsを使ったオートフォーカス、Live Photos、スマートHDR 3、ノイズリダクション、露出コントロール、バーストモード、4K・60fpsムービーなどに対応しています。
通信はWi-Fi 6やMIMO、HT80に対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(同時デュアルバンド2.4GHz/5GHz)の無線LAN(Wi-Fi)およびBluetooth 5.0に対応し、センサー類は電子コンパスやiBeacon、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、気圧センサー、環境光センサーを搭載しています。またWi-Fi+CellularモデルではA-GPS・GLONASS・Galileo・QZSSによる位置情報取得も利用可能です。
iPad mini(第6世代)の背面。パープルは思ったよりも深めの色合いでした
iPad mini(第6世代)の左右側面。左側には特に何もなく、右側には磁気コネクタが配置。またWi-Fi+Cellularモデルでは右側にnanoSIMカード(4FF)スロットも搭載されています
iPad mini(第6世代)の上下側面。上側には音量調節ボタンやTouch IDが内蔵されたトップボタン(電源ボタン)、ステレオスピーカー、デュアルマイク、下側にはUSB Type-C端子やステレオスピーカーが配置されています
リアカメラの出っ張りは多少あって背面を下にした置いた場合には多少カタカタしますが、気になるほどではないように思われました。またトップボタンに内蔵されたTouch IDも慣れれば使いやすいです
iPad mini(第5世代)との比較。左が第6世代、右が第5世代で、縦は若干小さくなっています
iPad mini(第5世代)との比較。左が第6世代、右が第7世代で、幅は数値的には同じですが、写真では角張ったデザインもあって若干大きくなっているようにも見えます
厚みは0.2mm増えましたが、違いはほぼわかりません。また重さもWi-Fiモデルでは大世代の方が7g軽くなっていますが、持ち比べても違いがわかるかわからないか程度
またiPad mini(第5世代)ではiPad miniシリーズで初めてペン入力「Apple Pencil(第1世代)」に対応しましたが、iPad mini(第6世代)では「Apple Pencil(第2世代)」に対応しました。またiPad ProシリーズやiPad Air(第4世代)のように磁気コネクターによってApple Pencilをくっつけられるようになっており、この状態でApple Pencilを充電できます。
一方、専用キーボード端子「Smart Connector」には非対応で、そのため、専用キーボード「Magic Keyboard」や「Smart Keyboard Folio」、「Smart Keyboard」は用意されていません。とはいえ、USB Type-C接続やBluetooth接続でキーボードは使えますし、どうしてもハードウェアキーボードが使いたいということであれば、それらでも良いような気もします。
iPad mini(第6世代)にApple Pencil(第2世代)を付けて充電&ペアリングしたところ
主にMac向けとして販売されているUSB Type-C接続およびBluetooth接続に対応したキーボード「Magic Keyboard」は利用可能(Touch IDは利用不可)。AndroidをBluetoothタッチパッドとして使えばマウスやタッチパッドを持ち歩かなくても良い
iPad mini(第6世代)の「設定」→「一般」→「情報」画面。Wi-Fiモデルの型番は「A2567」。なお、Wi-Fi+Cellularの型番は「A2568」
外部スピーカーはステレオに対応し、音響面では「Dolby Digital(AC-3)」および「Dolby Digital Plus(E-AC-3)」をサポート。マイクも2つ搭載し、通話やビデオ撮影、オーディオ録音のために周囲のノイズを消しつつ、高音質でFaceTimeオーディオを利用可能。バッテリー駆動時間はインターネット利用などがWi-Fiで最大10時間、携帯電話データネットワークで最大9時間となっています。
またiPhone 13シリーズと同じ新開発の5nmプロセスで製造されたチップセット(SoC)「Apple A15 Bionic」を搭載し、2つの高性能コアと4つの高効率コアのヘキサコアCPUや5コアGPU、16コアのNeural Engineなどによって、CPUで40%、グラフィック性能で80%、ML性能で2倍、ML演算速度で10倍となっています。なお、組込型M15コプロセッサーも内蔵。ベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」や「3DMark Wild Life」、「GeekBench」の結果は以下の通り。
AnTuTu Benchmarkのトータルスコアは771281、3DMark Wild Lifeのスコアは9327(平均フレームレートは55.9fps)。各測定結果はそれぞれ3回測定したうちの中央値
Geekbenchの結果はCPUのシングルコアで1597、マルチコアで4537、Computeは13761
2021 Apple iPad mini (Wi-Fi, 64GB) - パープル
Apple Computer
2021-09-24
記事執筆:memn0ck
■関連リンク
・エスマックス(S-MAX)
・エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
・S-MAX - Facebookページ
・iPad mini(第6世代) 関連記事一覧 - S-MAX
・iPad mini - Apple(日本)