エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

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今季もPO進出絶望的なエ軍オーナーには「本当に不満が募ります」

 エンゼルスは8月31日(日本時間9月1日)に本拠地で行われたヤンキース戦に6-4で競り勝った。「2番・DH」で出場した大谷翔平投手がメジャー初のホームスチールを決めるなどして3連勝を飾ったが、今季成績は66勝67敗でア・リーグ西地区4位。プレーオフ進出は絶望的な状況にある。残り試合も30を切り、マーリンズの元球団社長は大谷を今季、投手として起用すべきではないと主張している。米TV局「CBSスポーツ」が伝えた。

 エンゼルスについて言及したのは「CBSスポーツ」のスポーツポッドキャスト番組「Nothing Personal」で司会を務めるマーリンズの元球団社長デビッド・サムソン氏。大谷がメジャー史に残る活躍をしているにもかかわらずプレーオフ進出を果たせないチーム状況などについて見解を述べた。

エンゼルスのポストシーズン進出を狙う戦いは終わりました。過去にあったようなオフシーズンの過ごし方はご免です。最高のFA野手と契約することを私は拒否します。(今オフに)何か(過去の補強と)異なることをすべきだと私は提案します」と主張し、矛先をオーナーのアート・モレノ氏に向けた。「問題はチームを運営する上での無能ぶりです。本当に不満が募ります。エンゼルスは(資金面で)ケチっているわけではありません。総年俸はものすごく高額です」とチーム運営に疑問を投げかけた。

 次に5月中旬に右ふくらはぎを痛めて負傷者リスト入りし、今季中の復帰が微妙なマイク・トラウト外野手については「私がフロントオフィスにいる人間ならプレーさせません」ときっぱり。さらに「選手というものはピークの状態でプレーできる試合は限られている」とし、大谷の投手起用に関しても持論を語った。

「私なら今季残りのシーズンでマウンドに上げません。(プレーオフ進出は厳しい状況で)重要ではない試合に、なぜトミー・ジョン手術を受けた投手を無駄使いさせたいと思うでしょう?」

 そして「来季は既に始まっています。9、10、11、12、1、2。あと6か月でスプリングトレーニングの場所に集まるのです」と来季を見据えて態勢を整えるべきと主張している。(Full-Count編集部)