日産自動車は27日、軽クラスの電気自動車(EV)を、2022年度初頭に国内市場で発売すると発表した。企画・開発は、三菱自動車との共同プロジェクトであるNMKVで行なう。

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 日産がメーカー初のEVを発売したのは1947年。鉛電池を使った「たま電気自動車」だった。国内市場では現在、リーフやアリア、オーラ e-POWERなどを発売中。国内におけるEV市場をリードしている。

 一方軽自動車のEVは現在、三菱・ミニキャブ MiEV 商用車だけ。マイルドハイブリッドを採用する人気モデルはあるが、本格的なEV化は浸透していない。EVへの世界的関心が高まる今、日本独自の文化である軽自動車のEV化を活性化させるのは大きな課題だろう。

 2022年度初頭に日産が発売を予定している軽EVは、全長3,395mm/全幅1,475mm/全高1,655mm。軽自動車らしくコントロール性能に優れたモデルを目指している。EVとしての環境性能だけでなく、運転性能にも注目だ。

 バッテリーは、総電力量が20kWhあるため、日常で使い続けられる航続距離を確保するという。バッテリーに残った電気は、自宅への給電も可能。災害時の停電や、節電などにも役立ち、非常用電源としても活用が可能だ。

 詳細な発売スケジュールは未定。実質購入価格は、約200万円からを見込んでいるという。