ワインらしきものを無理やり飲まされて泣く女児(画像は『Daily Record 2021年8月24日付「Moment Scots baby ‘fed wine’ in clip that shocked and distressed social media users」(Image: UGC)』のスクリーンショット)

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今から1年半前、1歳半ほどの女児に大人がボトルから直接ワインを飲ませていると思われる動画が拡散した。動画の制作に関わったのは20代の女2人で、その裁判が今月23日にエディンバラ保安官裁判所で行われた。『Daily Record』「The Sun』などが伝えている。

問題が起きたのはスコットランド、ミッドロージアンの敷地内にある家で、昨年1月のことだった。女2人は撮影した動画をFacebookに投稿すると拡散し「これは虐待ではないか」と非難が殺到、地元警察は母親(26)と友人(24)2人を幼児虐待などの容疑で逮捕した。

動画では、ベビーチェアーに座っている女児の口に、女(24)がワインボトルから直接中味を注いでいるのが見て取れる。ワインと思われる液体をボトルからそのまま飲まされた女児は頭を後方に反らせており、しばらくすると泣き始めてしまう。女児は明らかに嫌がっているが、女2人がただ面白がってやっていたのか、当時酔っ払っていたのかは分かっていない。

しかしながら先月にエディンバラ保安官裁判所で行われた裁判で、2人は動画制作のために子供を脅し、不適切な態度をとって多くの視聴者を不快にさせた容疑を認めていた。それでも「2人が女児に飲ませたのはワインだったのか。またこれは虐待行為に値するのか」については曖昧で、その後の判決の行方に注目が集まっていた。

そして今月23日、判事は「2人が子供にワインを与えた証拠はない」との結論を出し、母親には社会奉仕活動命令と21か月の保護観察処分、友人には12か月の保護観察処分を言い渡した。弁護人は「2人ともメンタルヘルスの問題を抱えている」と話しており、女児は現在、親戚が面倒を見ているという。

なおこの判決には「明らかにワインと分かるのに、なぜ?」「刑が軽すぎる」「子供を持つ資格なし」「悲しいニュース」「実刑判決を求む」「ジョークでは済まされない」「子供は親を選べないとしても、メンタルヘルスのある母親をサポートすることはできなかったのか」「あの状態でワインを注がれたら、苦しいだろうね」「虐待でなかったらなんなんだ!」といった声があがった。

ちなみにお酒が子供の体に与える影響は深刻で、ポーランドでは2018年に出産した母親がアルコールを摂取していたために、生まれた赤ちゃんからは母親の2倍、法的制限値の10倍ものアルコール濃度が確認されていた。

画像は『Daily Record 2021年8月24日付「Moment Scots baby ‘fed wine’ in clip that shocked and distressed social media users」(Image: UGC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)