トヨタがタイムマシンをなぜ制作? 「ミライ」の2ドア&ガルウィングドア仕様が超絶凄い!
2ドア&ガルウィングドア仕様のトヨタ「ミライ」がカッコいい!
映画に登場するクルマが数多く存在しますが、なかでも1985年に公開された映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズに登場するタイムマシンとして有名なクルマに「デロリアン」が挙げられます。
デロリアンは約40年前に製造されたクルマですが、トヨタはデロリアン風なタイムマシン仕様を2015年にお披露目していたのです。
デロリアンの正式名称は「DMC-12」といい、DMC(DE LOREAN Motor Company)が、1981年から1982年にかけて製造・発売したモデルです。
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その後、2015年10月21日にトヨタは、北米市場にて燃料電池車(FCEV)の初代「ミライ」を発売しました。
2015年は、バック・トゥ・ザ・フューチャーの公開から30周年という節目ということもあり、初代ミライが発売された10月21日はバック・トゥ・ザ・フューチャーPART2で初めて未来にタイムトラベルでいきついた日を意識しています。
発売イベントでは、映画の主役を務めた俳優のマイケル・J・フォックス氏とクリストファー・ロイド氏が登場したほか、タイムマシン仕様にカスタマイズされたミライもお披露目されました。
トヨタがお披露目したタイムマシン仕様の初代ミライは、純正の4ドアから2ドアクーペにボディスタイルしているほか、デロリアンの特徴でもあるガルウィングドアを採用。
さらに、ボディカラーもデロリアンを意識したブラッシュドアルミニウムのカスタムペイントを施しています。
足元には19インチホイールやカスタムエアライドサスペンションを装着しています。
内装には、ブルーのLED照明、ヘッドアップディスプレイ、純正ヘッドユニットに代わる一体型タブレットを搭載するなど、随所にバック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するデロリアンを再現しました。
発売イベントにて、北米トヨタの副社長兼ゼネラルマネージャー(当時)であるビル・フェイ氏は、次のように述べています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーにインスパイアされたこの出来事は、30年の歳月をかけて実現したものですが、トヨタはそれとほぼ同じ年月をかけて水素燃料電池技術を開発してきました。
自動車の歴史の節目を盛り上げるには、未来の可能性を謳った映画が最適です」
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バック・トゥ・ザ・フューチャーの2015年では、空飛ぶクルマが一般化していましたが、2021年現在も空飛ぶクルマはまだ夢物語といえます。
しかし、前出のクリストファー・ロイド氏は「トヨタのミライによって、未来の一部が現実のものとなりました。映画のなかで予測されていた、レンジに入れるだけで大きなピザとなる製品や靴紐が自動で結ばれる靴のような技術と比べて、この技術は世界を変える本当の可能性を持っています」とコメントしています。
そして、2020年には2代目ミライにフルモデルチェンジ。今後、水素を燃料とするFCEVのさらなる普及に期待が膨らみます。