リモートで日本のファンの前に登場したザック・スナイダー監督

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 28日、Netflixのアクション映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』の配信を記念した「“愛しのゾンビ映画”ファンイベント」が都内で行われ、本作のメガホンを取ったザック・スナイダー監督がリモートで生出演。日本のファンへ本作に込めた思いなどを語った。この日は、ゾンビマニアを自称する劇団ひとりと、スナイダー監督のファン代表として長濱ねるも登壇した。

 本作は、ゾンビパニックで崩壊したラスベガスの金庫から大金を奪おうとする、傭兵部隊の戦いを描くアクションホラー。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のデイヴ・バウティスタが主演を務め、日本から真田広之も出演。スナイダー監督が自ら脚本・製作を務めた意欲作だ。

 リモートでイベントに参加したスナイダー監督は、長濱から「監督の作品はワンシーン、ワンシーンが絵画のように美しいなって思っています。今回もこれまでにないタイプの新しいゾンビがたくさん出てきて、圧巻でとても楽しく拝見できました」と声をかけられると、「この作品は自分でカメラ、照明も担当したからね」と笑顔を見せる。

 いくつものパートを担当したことは「大変だった」と振り返りながら「この映画ではあらためて(従来のような)映画作りのプロセスに立ち返りたいという気持ちがあったんだ。ここしばらく、グリーンバックの前で撮影するような、最先端技術を使った大作を扱ってきたからね」と説明するスナイダー監督。照明まで担当したというエピソードに、ひとりは「この人こそ劇団ひとりだ」と感心しきりだった。

 また、ひとりの「今回の新しい一面としては、新しいタイプのゾンビ。知能や哲学を持ったゾンビが面白かったです」という意見に、スナイダー監督は「僕はゾンビが大好き。でも、今回の映画では、ゾンビをもっと進化させられないかという思いで作った」と解説。今後、本作の世界観をベースにしたアニメシリーズの制作も進行しており「アニメシリーズには、動物も出てくるよ。ゾンビになるのは人間だけではないでしょう」と語った。

 撮影では、キヤノンの通称“ドリームレンズ”を愛用しているといい「日本を訪れた時に、コレクターから買い集めたんだ。これをムービー用カメラのレンズとして使っている。レンズにもこだわりがあるんだよ」と明かしていたスナイダー監督。長濱から「ゾンビ役で出演してみたい」とラブコールを受けると「いいかもね」と笑顔で返すなど、終始フレンドリーな対応でイベントを楽しんでいた。(取材・文:名鹿祥史)

Netflix映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』は独占配信中