長期離脱から復帰の宮市亮、ザンクト・パウリ幹部が期待 「並外れたスピードとドリブル」
昨年6月から長期離脱していた宮市亮がチームに合流、去就について「話し合いを…」
負傷により長期離脱していたブンデスリーガ2部ザンクト・パウリに所属する元日本代表FW宮市亮が、練習に完全合流した。
宮市は昨季、新型コロナウイルスの影響による中断期間のあとに負傷。復帰した宮市について、スポーツディレクター(SD)のアンドレアス・ボルネマン氏は期待を寄せている。ドイツ現地紙「ハンブルガー・アーベントブラット」が報じた。
宮市は中京大中京高在学中の2010年12月にイングランドの名門アーセナルと契約。フェイエノールトへの期限付き移籍では鮮烈なインパクトを残したが、期限付き移籍を繰り返すなかで両膝の前十字靭帯を断裂するなど大怪我に苦しんできた。ザンクト・パウリ在籍5シーズン目となった昨季は、リーグ戦29試合1得点と復活を印象付けたが、終盤戦で負傷。昨年6月の離脱から内転筋やふくらはぎなども痛め長期化していた。
宮市は「思ったより時間がかかった。大変な時間だった」と負傷を振り返った。ボルネマンSDも「リョウが健康なら、間違いなく並外れたスピードとテンポの良いドリブルという能力を持っている」と活躍に太鼓判。また、去就についても話し合いを始めたことを明かしている。
「私たちは数週間前にリョウと話し合いを開いていた。でも彼と彼の代理人はリョウが再び完全に負傷から復帰することに集中したいと言っている」
宮市自身は「僕はまだアンドレアス・ボルネマンと新しい契約について話していないが、彼は僕をたくさんサポートしてくれ、怪我をしている間もたくさん話をした。僕にとっては大きなモチベーションだった。僕はクラブがとても好きで、家族もハンブルクでの生活を楽しんでいる。第二の故郷」と、ザンクト・パウリへの愛情を隠さずに話している。今季の残り試合でのプレーについては「まだできるか分からない。時間とトレーニングが必要」と不透明な様子。キャリアの中で何度も大きな壁にぶち当たっている宮市だが、来季こそ圧倒するプレーを見せることができるだろうか。(Football ZONE web編集部)