故障明けとなる冨安(左)とここの2試合はベンチスタートの吉田。日本人対決は実現するか。 (C)Getty Images

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 復帰戦が日本人対決となれば、注目するのはイタリアのメディアも同じだ。

 負傷で直近の3試合を欠場したボローニャの冨安健洋は、戦列復帰に近づいている。3月14日のセリエA次節サンプドリア戦で試合に戻ることができれば、吉田麻也と対戦する可能性がある。

『Corriere dello Sport』紙は11日、「トミヤスがマエストロ・ヨシダに挑戦」との見出しの記事を掲載。「サンプDFとその生徒の雄々しい対戦」と、日本代表のキャプテンを務める吉田と冨安がピッチで対決する可能性を報じた。

 冨安は10日のチーム練習に部分的に参加した。記事では、「2日前まであり得ないと思われていた対戦だが、直近になって良い可能性」があると、冨安の復帰も十分にあり得ると伝えている。

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 そして、吉田が日本代表のキャプテンであり、冨安は「未来のキャプテン」だとして、「トミヤスが間に合えば、日本で注目されるのは簡単に想像できる」と、日本人対決への注目は大きいと報じた。

 また、アルベルト・ザッケローニ元日本代表監督が以前、吉田と冨安の特徴が似ていると話したことを伝えつつ、違いは「狡猾さ」だと指摘。より経験が豊富な吉田に軍配が上がるとしたうえで、「シニシャ・ミハイロビッチ監督も認めたように、トミヤスも時間の問題だ」と続けている。

「そしてその狡猾さを身につけたら、すでに計り知れない技術的・肉体的ポテンシャルがあるだけに、確実にトッププレーヤーになるだろう」

 サンプドリアのクラウディオ・ラニエリ監督は、直近の2試合で吉田をベンチスタートとしている。前々節のダービーは出場機会がなく、前節カリアリ戦は終盤からの途中出場だった。吉田と冨安の日本人対決は実現するのか。試合までの数日は大きな注目を集めそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部