ティーアンドピー(株)〈旧:(株)THINK GREEN PRODUCE、TDB企業コード:986463756、資本金6200万円、東京都渋谷区宇田川町37-14、代表関口正人氏〉は、2月12日までに事業を停止し、事後処理を大竹夏夫弁護士(東京都千代田区麹町4-5-10、弁護士法人レセラ 四ツ谷法律事務所、電話03-3512-0150)ほか2名へ一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、2008年(平成20年)3月に設立。カフェスタイルレストラン「GARDEN HOUSE」やベーカリースタイルカフェ「GARDEN HOUSE CRAFTS」など飲食店のほか、「MUSTARD HOTEL」の名称でホテル運営など、東京都内を中心に約20店舗を手がけていた。また、商業施設デベロッパーやアパレルメーカー、結婚式場運営会社などを得意先に、新規開発事業などの企画・開発プロデュース事業なども手がけ、2020年2月期には年売上高約27億4000万円を計上していた。

 しかし、主力の店舗事業において、店舗の知名度向上に伴い来店客数が増加し、店舗数を拡大させたものの、従業員の増加から人件費を中心とした固定費が増加し、2020年2月期は営業損益段階から赤字決算に転落するなど財務内容が悪化。また、店舗の新規出店に伴う金融機関からの借入金の返済負担も重く、資金繰りが悪化していた。こうしたなか、新型コロナウイルスの影響により店舗の休業やホテル事業、スペースレンタル事業の収入の落ち込みを余儀なくされ、業績が大幅に悪化。この間、不採算店舗の閉鎖や金融機関から支援を受けるなど経営の立て直しを図ったものの、閉鎖した飲食店やホテルの原状回復費用が捻出できないことに加え、延納していた消費税や社会保険料のほか、2月末の支払いのメドが立たず、事業継続が困難となり、今回の事態となった。

 負債は債権者約60名に対し約24億円。

 なお、当社の一部事業(飲食店)については、別会社に譲渡しており、当社は2月8日付で商号を(株)THINK GREEN PRODUCEから現商号に変更している。