日テレ・ベレーザに所属するなでしこのMF長谷川が、ミランへ完全移籍することが決まった。@LaPresse.

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 日テレ・東京ヴェルディベレーザは1月29日、なでしこジャパン(日本女子代表)のMF長谷川唯がイタリア女子1部リーグのミランへ完全移籍することを正式発表した。

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 長谷川は宮城県生まれの23歳。2012年には15歳でU-17代表に飛び級選出され、U-17女子ワールドカップに出場するなど、早くから将来を嘱望されてきた逸材だ。その後もU-19、U-20と順調にステップアップし、2017年にはアルガルヴェ・カップでA代表デビューも果たした。

 また下部組織時代から日テレ・ベレーザ一筋で歩み、2017シーズンにはなでしこリーグ年間ベストイレブンにも初受賞。2015年から2019年のリーグ5連覇にも大きく貢献した。

 長谷川は移籍にあたり、日テレ・ベレーザの公式サイトでコメントを発表。12年間の感謝を長文で綴っている。
 
「この度、ACミランに移籍することになりました。このクラブでは本当にたくさんの経験をさせてもらいました。中学生のときから高校生、大学生、社会人の選手と練習や試合ができたこと、そして、ベレーザという日本一素晴らしい選手たちが集まるチームを目の前で見ることができ、また、女子だけでなく、男子の様々なカテゴリーのサッカーをいつでも見ることができるこの環境は、私にとってとても大きなものでした。

 指導してもらったスタッフの方はもちろん、カテゴリーが違えど、気軽に話をしてくれるスタッフの皆さん、いつも応援してくれているフロントの皆さんに感謝しています。ありがとうございました。そして、メニーナの頃からずっと応援してくれている皆さん、ベレーザサポーターの皆さん、直接挨拶ができず、このような形での報告になってしまい申し訳ありません。勝った時も負けた時もポジティブな声かけをしてくれるベレーザサポーターの皆さんは誇りです。

 これからもメニーナからたくさんの素晴らしい選手が上がってくると思います!今までのように温かく見守ってもらえると嬉しいです!今までありがとうございました!!ここで素晴らしい指導者の方、素晴らしい先輩、頼りになる後輩、そして、高め合える同い年、心の底から楽しいと思えるサッカーに出会えました。このクラブがなければ、今の自分はいません。

 小学6年生のメニーナのセレクションで126センチの小さな自分を選んでいただき、ここまで成長させてくれて本当にありがとうございました。12年間お世話になりました。自分の夢だったヨーロッパでのプレーを楽しむこと、ベレーザというチームの価値を証明できるように頑張ってきます!!Grazie mille!!! Ciao」

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部