「鬼滅の刃」で話題に 引き合い増える遠藤食品の佃煮生姜

写真拡大 (全2枚)

業務用ガリの有力メーカーである遠藤食品(本社・栃木県佐野市、遠藤栄一社長)がいま市販品で注目されている。空前の大ブームとなっている人気アニメ「鬼滅の刃」に関連して、同社の「国産 佃煮生姜 平切」の引き合いが増えている。

今月7日に映画「鬼滅の刃 無限列車編」最新の興行収入が発表された。初日から52日間で興行収入288億円を記録し、実写作品も含めた歴代の興行収入ランキング1位「千と千尋の神隠し」を超えて、年内に歴代1位となる見通しだ。

この「鬼滅の刃」に登場する人気キャラクター、胡蝶しのぶの好きな食べ物が生姜の佃煮だ。作中で食べるシーンは出てこないが、皿に盛られた生姜の佃煮と箸を手に微笑を浮かべる胡蝶しのぶの缶バッジ、アクリルフィギュア、キーホルダー、ボールペンなどが公式グッズとして発売されて人気だ。

また、胡蝶しのぶファンが生姜の佃煮を作る動画がユーチューブにアップされ、人気料理レシピサイトでレシピが紹介されるなど生姜の佃煮にも注目が集まっている。その中で遠藤食品の「国産 佃煮生姜 平切」(100g)が売れており、スーパーからの引き合いが増えている。

同商品は厳選した国産原料を使用。食べやすくスライスして、醤油と砂糖で甘辛く煮込んだ後、じっくりと甘さを浸透させ、ほっとできるふる里の味に仕上げた。合成保存料、甘味料は使用していない。賞味期限は常温で120日と長く、売場管理もしやすい。

佃煮生姜いなり

温かいご飯に合うのはもちろん、おにぎりや弁当、お茶漬けのほか、佃煮生姜いなり、佃煮生姜の太巻き、牛肉のすき煮うどんなど幅広いメニューに活用できる。甘辛い味は家族皆で楽しむことができる。

同社は1961年に栃木県佐野市で創業。全国鮨組合の指定商社であり「新がり」「新がり完成品」で知られている。18年にFSSC22000を認証取得。「“しょうが”を食卓に…」の精神で、こだわりの生姜製品を提案している。

同社がある栃木県は「鬼滅の刃」スポットとしても話題だ。足利市のあしかがフラワーパークは、鬼殺隊の最終選別の場として登場した藤襲山に似ていることからファンの間で聖地と呼ばれている。同じ足利市にある、弁慶が怪力で真っ二つに割ったとされる「弁慶の割石」も注目されている。主人公が修行の末、大岩を真っ二つに斬るシーンと重なる。栃木発の生姜の佃煮と鬼滅スポットがいま熱い。

鬼滅の刃」で話題に 引き合い増える遠藤食品の佃煮生姜は食品新聞(食品新聞社)で公開された投稿です。