映画『ジャスティス・リーグ』より
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 DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)を途中降板したザック・スナイダー監督が手掛けるディレクターズカット版(通称:スナイダー・カット)はR指定になる可能性があると、監督本人が Entertainment Weekly で明かした。

 スナイダー・カットは、『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドン監督が完成させた『ジャスティス・リーグ』を、スナイダー監督が当初の構想通りにまとめた作品。2021年に動画配信サービス HBO Max で全米配信を予定しており、1話1時間、全4話のミニシリーズとして製作されている(長編版も配信予定)。

 劇場公開版はPG-13指定(13歳未満の鑑賞には保護者の同意が必要)を受けていたが、スナイダー監督は「(スナイダー・カットは)間違いなくR指定となるだろう。MPAA(アメリカ映画協会)からは何も聞いていない。私の直感だ」と予告。監督によると、スナイダー・カットではバットマン(ベン・アフレック)がFワードを放つシーンや、悪役ステッペンウルフが人間を真っ二つに切り裂く描写などが存在しており、「暴力描写と汚い言葉が含まれている」という理由からR指定になる可能性が高いという。

 スナイダー監督はさらに、スナイダー・カットを配信と同時に劇場公開することも、すでに検討中だと明かしている。米ワーナーは先日、2021年公開の新作映画全てを劇場公開と同時に HBO Max で配信することを決定し、クリストファー・ノーラン監督などが猛烈に批判。スナイダー監督は、この決定について「思い切った一手」と切り出し、「コロナ禍で多くの人がパニックに陥っている。この決断が最終的にはコロナに対する反射的な対応で、劇場体験を妨害するような大胆な動きでなかったということを願っているよ」と言及している。(編集部・倉本拓弥)