府内中学生が「働くことの意義」について考える 積水ハウスの家づくり職場訪問でキャリア教育を実施
「新型コロナウイルス感染症拡大があって、お父さんもしくは、お母さんが家で仕事することが増えた?このスペースは家で仕事をしながらでも家族みんなの様子が見えるよう、そして家事もしやすいように空間設計されているんです。」
2020年11月13日(金曜日)、この取組みは、なんば住宅博(大阪市浪速区敷津東1−1−1)内にある積水ハウス株式会社の住宅展示場で、大阪市立田島中学校の生徒12人が、実際に営業を担当する社員からの話や、住宅設計に携わる社員から専門的な技術について解説を聞くなど、「自分が将来なりたい職業とは」を考えるキャリア教育の一環として行われた。
田島中学校では、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力を培うキャリア教育に取組んでおり、今回は「働くことの意義や役割」を考え、進路選択の一助にする目的で職場訪問を企画。田島中学校からの依頼に積水ハウスの快諾があり、今回の職場訪問が実現した。
参加した生徒は、「家族みんなで食事して話ができるスペースが広くて、外の景色も見えるよう設計されている所が良かった。」、「家族の気配を感じながら、家でも仕事ができるように考えている所がすごいと思った。」など家の中で気にいった場所をそれぞれ撮影し、レポートにまとめ発表するという課題に取組んだ。
積水ハウス担当者との意見交換の場では、真剣な眼差しで質問をする生徒たちの姿が印象的で、「今までに設計した中で一番大きい家は?一番値段が高い家は?」「一つの家で材木はどのぐらい使いますか?」「1階の窓ガラスが大きくていいと思うけど、防犯面で大丈夫?」「1年間でどのぐらいの家を作るんですか?」など、たくさんの質問に担当者が答えに詰まる場面も。
企画した同中学校第2学年 学年主任の紙原(しはら) 大輔 先生は、「学校周辺での、飲食店、中小企業などでの職場体験も地域密着で大変有意義なのですが、生徒たちにより広い視野で将来の自分らしい生き方、働き方を考えてもらいたいと思い、様々な企業のホームページを調べ、今回は積水ハウスさんに職場訪問を依頼し、快くお受けいただきました。中学生にとっては、学校生活、授業では得られない知識や情報に触れる、非常に有意義な職場訪問になったと思います。」と話した。
積水ハウスと大阪府は、令和元年6月に子ども・福祉、雇用・中小企業振興、健康・働き方改革、府政のPR、地域活性化、環境、防災・防犯のPRなど7分野にわたる連携と協働に関する包括連携協定を締結。
包括連携協定に基づき、これまでも体験機会の創出などを通じた子どもたちへの支援として、子ども食堂等に通う子どもたちを、本社のある梅田スカイビルへ招き、空中庭園展望台の見学や、「新・里山」(※)でのキャベツの苗植付体験を行ったり、自社が展開する「地域の魅力を渡り歩く旅」を提案する地方創生事業「Trip Base道の駅プロジェクト」について講演する府立高校生を対象にした特別授業などを実施してきた。
今回の住宅展示場での職場訪問、キャリア教育への協力は初めての試みで、当日の体験メニューを企画した積水ハウス株式会社 ESG経営推進本部 信田 氏は「中学生ならではの柔軟な視点や発想、感性に触れ、私たちも多くの気付きを得ることができました。今回の見学をきっかけに、住まいづくりに関する興味や将来の夢を持つ一助になればうれしいです。今後もこのような機会をつくっていきたいですね。」と話した。
(※)「新・里山」
梅田スカイビルの北側に広がる約8,000平方メートルの緑地帯(公開空地)。日本の原風景である「里山」を手本とし、絶滅危惧種を含む多くの生き物が訪れるなど、人と自然のつながりを大事にした緑あふれる癒しの空間。
■各種リンク
・積水ハウス株式会社ホームページ
・大阪府公民戦略連携デスク:積水ハウス株式会社との取組み
■問い合わせ
大阪府 公民戦略連携デスク(行政経営課 公民連携グループ )
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