セレクトショップ「STRASBURGO（ストラスブルゴ）」の運営会社リデアが民事再生

　リデア（株）（TDB企業コード：581449038、資本金1000万円、東京都港区北青山3-5-12、登記面＝大阪市中央区西心斎橋1-1-11、代表石原秀樹氏）は、11月17日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

　申請代理人は大石健太郎弁護士（東京都中央区築地2-14-3、大石法律事務所、再生対策室電話03-5785-1023）。監督委員には香川明久弁護士（東京都千代田区九段北4-1-5、香川法律事務所、電話03-5226-0327）が選任されている。

　当社は、1990年（平成2年）6月に設立されたアパレル小売業者。イタリアなど海外からの仕入れを強みとし、紳士服を中心に婦人服、革靴、繊維雑貨などの輸入販売を手がけていた。主力の小売部門ではセレクトショップ「STRASBURGO（ストラスブルゴ）」や「Kiton（キートン）」、「Cruciani（クルチアーニ）」などの屋号で商業施設や百貨店内にテナントを展開するほか路面店も運営。そのほか、国内の有名小売業者向けに卸も手がけ、2020年1月期には年売上高約81億9400万円を計上していた。

　しかし、今期に入り新型コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛や店舗休業に伴い大幅に売り上げが減少。緊急事態宣言中の4月から5月にかけての売り上げは前年同月比で8割以上落ち込んでいた。6月以降、順次店舗の営業を再開したものの、売り上げは前年実績の2〜3割減で推移、平常化には程遠い状態となっていた。その後、資金調達に奔走するも奏功せず、自力での再建は困難と判断。今回の措置となった。

　負債は、調査中だが約46億円が見込まれる。

　なお、東証1部上場の（株）ワールド（TDB企業コード：530535115、神戸市中央区）のグループ会社、（株）ワールドインベストメントネットワーク（TDB企業コード：141020909、神戸市中央区）が（株）日本政策投資銀行と共同設立した（株）W&Dインベストメントデザイン（TDB企業コード：604022192、東京都港区）と、八木通商(株)（TDB企業コード：580036660、大阪市中央区）の2社がスポンサー契約を締結している。

　また、店舗は今後も通常通り営業を続ける。