慣れない土地で運転する時は、相当に緊張するものだ。最近では、ドライブレコーダーを購入する人も増えていると聞く。あおり運転の問題も随分騒がれたし、万が一の時に動画で記録が残っていれば、安心というものだ。

北海道の道東地区を運転していた人から、2020年11月3日、次のような動画付きのツイートが投稿され、話題となっている。

いきなり追い抜かれたと思わず身構えると、

「車かと思ったら鶴に追い抜かれた道東の夕暮れ時」

ということだった。なんともユーモラスな鶴の後ろ姿が微笑ましい。

Kochi(@komoko115)さんが投稿したこのツイートには、1万8000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中である(11月6日夕現在)

ツイッターにはこんな声が寄せられている。

「動画で見るとこれまたすごいですね。でも美しいです!北海道でも何処でも見られる光景ではありませんからね。なんかひょこひょこ歩いて渡ってるとこが可愛いです」
「鶴の歩き方ってお尻フリフリでかわいい」
「鶴が想像以上にデカくてびびった」
「わざわざ割り込んどいて歩き出すの、なんだかムカつく」

Jタウンネット記者は、投稿者・Kochiさんにそのときの様子を聞いた。

これほど近距離で見られるとは......


Kochi(@komoko115)さんのツイートより

鶴に追い越されたときの状況を、Kochiさんはこう振り返った。

「日時は11月3日の夕方で、場所は標茶町です。簡易軌道と呼ばれた鉄道の跡地を巡り、釧路市へ向かう途中での出来事でした。
この動画の前段で道路前方に別の鶴がいることに気付いたため、車を止めてカメラをセットして動き始めたところ、このようなことになりました」

Kochiさんは、新潟の鉄道を中心に、国鉄型、地方私鉄、専用線、簡易軌道、廃線、廃墟などを撮影しているが、北海道にも年に1〜2回訪れるという。

「前方にいた鶴がどこへ行ったのか注意していたなかで、いきなり後ろから現れて、しかもすぐに羽ばたかずに歩く姿が見られて、大変驚きました。いままで遠くに羽を休めるタンチョウの姿は何度となく見てきましたが、これほど近距離で見られるとは思ってもみませんでした」

ツイッターの反応の中でおもしろかったのは? という質問には、こう答えた。

「何人かの方が直線の道路を滑走路に見立てて離陸・着陸する飛行機のようだと言っていましたが、確かにそうですよね。しかも日本で鶴といえばJALのトレードマークですからまさに! といった感じです。私も釧路空港まで、JALを使ったので、笑ってしまいました」

北海道では、追い越されるのは、車だけではない、ということだ。鶴がいきなり現れることも覚悟した方が良いのかもしれない。JAL機はないとしても......。