スポーツ志向強め? ホンダ新型「N-ONE」は超進化! 同社「N-WGN」との違いは

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新型「N-ONE」 同じ後席ヒンジ式ドアの「N-WGN」とはどう違う?

 ホンダは、2020年秋にフルモデルチェンジする新型軽自動車「N-ONE」の情報を同社ウェブサイトで2020年9月11日に先行公開しました。

 同社には、新型N-ONEと同じ後席ヒンジ式ドアの軽自動車として「N-WGN」が存在しますが、両車はどのような違いがあるのでしょうか。

ホンダ新型「N-ONE」

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 N-ONEは2012年に初代モデルが発売され、2020年秋に登場する新型モデルは2代目となります。

 一方、N-WGNは2013年に初代モデルが登場し、2019年には2代目モデルへフルモデルチェンジしています。

 両車のフルモデルチェンジにおいて、大きな違いとして挙げられるのが外装デザインの変化です。

 N-WGNは、初代モデルではボディサイドに力強いキャラクターラインが配され、ヘッドライトも標準モデル・カスタムモデルともにツリ目の形状が採用されていました。

 しかし現行の2代目モデルでは、フロントからドア、リアゲートまでハリのあるなめらかな面で構成されており、ヘッドライトも丸目の標準モデル、四角い目のカスタムモデルと、素朴かつ愛嬌のある外観へイメージチェンジ。初代モデルと2代目モデルでデザインは大きく変化しました。

 一方N-ONEは、初代モデルと2代目モデルでデザインがほとんど変わっていません。

 初代モデルの発売時、ホンダはN-ONEのデザインについて、「1967年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車『N360』のデザインをモチーフにした、親しみやすく長く愛されるハッチバックスタイルで、個性と先進性を表現しています」と説明。

 親しみやすい丸目のヘッドライト、後続車からも見えやすい四角いリアランプ、安定感を演出する台形フォルムという、「丸・四角・台形」というフォルムが、新型N-ONEにも受け継がれています。

 なお、新型N-ONEには軽自動車で初のLEDデイタイムランニングが採用され、初代モデルから継承された可愛らしいフロントフェイスに磨きがかかっています。

6速MT仕様も存在! シートにもN-WGNと違いが?

 次に内装を見ると、N-WGNと新型N-ONEの大きな違いとしてシート形状が挙げられることがわかります。

 N-WGNは二人掛けソファのようなベンチシートを装備。ドライブの休憩時も心地よくくつろげるだけでなく、運転席と助手席の移動もしやすいというメリットがあります。

 一方、新型N-ONEでは、ホールド性の高いセパレートシートが採用されています。腰回りのホールド性が高められたことで、身体への負担が減少。軽自動車ながらロングドライブも楽しめるつくりにしたとホンダは説明します。

ホンダ新型「N-ONE」

 ちなみに、初代N-ONEではベンチシートが採用されていました。

 そして搭載される変速機について、N-WGNはCVTのみとなっていますが、新型N-ONEはCVTに加えて6速MTも設定されることが明らかになっています(「RS」グレードのみ設定)。

「RS」グレードに設定されるターボエンジン×FF×6速MTの組み合わせは軽自動車で初となり、近年のラインナップされる軽自動車では貴重なスポーツモデルとなります。

 一方安全装備について、新型N-ONEでは安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車標準装備。

 衝突被害軽減ブレーキは、現行N-WGNが軽自動車で初めて対応した横断中の自転車を検知するタイプを採用するなど、機能も充実しています。

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 新型N-ONEは、デザインは驚くほどのキープコンセプトで登場したものの、中身は大きく進化しました。

 グレード展開は、ベースグレードの「オリジナル」と、本革ステアリングホイールや14インチ/15インチアルミホイール、メッキパーツなどで上質感が演出された「プレミアム/プレミアムツアラー」、そして唯一6速MT設定のある「RS」の3グレードで、見た目もそれぞれ異なります。

 唯一無二の外観デザインを持ち、かつグレードごとに個性が異なる新型N-ONEは、さまざまなユーザーの日常を楽しく演出する存在となるでしょう。