ホンダ新型「N-ONE」今秋登場! 8年振り全面刷新!? ユーザーは何に期待している?
2020年秋登場の次期型、ユーザーが期待するポイントとは
ホンダの「N」シリーズとして、2012年に発売されたホンダ「N-ONE」。2020年秋に2代目へとフルモデルチェンジすることが予告されていますが、ユーザー的には次期型にどのような期待をしているのでしょうか。
N-ONEは、「N-BOX」や「N-WGN」、「N-VAN」と並んで「N」シリーズのひとつとしてラインナップされています。
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現行となる初代モデルは、2020年3月ですでに生産を終了し在庫販売のみとなっていますが、前述のとおり間もなく次期型が登場する予定です。
N-ONEは、1967年に発売されたHonda初の市販軽乗用車「N360」をモチーフに、Nシリーズの基本思想である「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」というコンセプトを受け継いで開発されました。
印象的な丸い目のようなヘッドランプやクルマらしい台形型のカタチなど、「タイムレスデザイン」を合い言葉にした、シンプルながらすこしユニークで愛嬌があるエクステリアデザインが特徴となっています。
登場直後から人気を博し、登場した2012年度は5万5309台を販売、翌2013年度は8万2791台を販売するなど、好調なスタートダッシュを切りました。
また、2019年の新車販売台数では1万1788台となっており、現在も一定のニーズを得ています。
では、注目されている次期型は一体どのようなモデルになるのでしょうか。
ホンダによると、N-ONEの特徴ともいえる丸形のヘッドライトは人の瞳のように親しみやすい丸い形状。視認性にも優れた四角いリアランプは変わらないようです。
そして、タイヤをボディの隅に配置して安定感を高めた台形フォルムのボディであることも受け継がれるといいます。
また、2020年1月に開催された東京オートサロンのホンダブースでは、「N-ONE カフェレーサーコンセプト」というコンセプトカーが展示されていました。
このN-ONE カフェレーサーコンセプトは、新型N-ONEをベースにしたモデルだったのです。
「カフェレーサー」とは、1960年代のイギリスで起こったバイク乗りのムーブメントで、改造したバイクをカフェの前に停めて自慢しながら、公道レースをおこなうというものです。
展示されていた内装を見ると2代目「N-WGN」のインパネに酷似したデザインとなっており、さらに、これまでN-ONEには設定されていなかった6速MTが採用されていました。
当時、ホンダの担当者は「N-ONE カフェレーサーコンセプトは2020年の秋に発売を予定しています」と説明していたこともあり、次期型N-ONEにはカフェレーサー仕様のモデルも加わるのかもしれません。
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では、ユーザーは次期型N-ONEにどのような期待をしているのでしょうか。ホンダの販売店スタッフは、ユーザーからの声について次のように話します。
「N-ONEはカラーバリエーションやカラースタイルなどが豊富に用意されており、ユーザーが好みに合わせて多彩なバリエーションから選べるのが魅力のひとつです。
一方で、バリエーションが多すぎてなかなか選べないという声はよく耳にします。あとは、デザインもこだわりたいけど安全装備面も欲しいという声も聞きます。
なので、もしかすると次期型はもう少し選びやすいバリエーションの用意になったり、装備面の充実が図られたモデルになる可能性は考えられると思います」
N-ONEワンメイクレースも人気のひとつ?
現行N-ONEは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1545mm-1630mmのトールワゴンタイプの軽自動車です。
パワートレインは660cc直列3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類が採用されており、駆動方式はFFと4WDが用意されています。
また、Nシリーズならではの広い室内空間を持ち、軽量で高剛性のボディに専用サスペンションを採用することで安定した走行性能を実現。
さらに、遮音機能付フロントウインドウガラスの採用や吸音材・遮音材を適所に配置することで静粛性が高められています。
ほかにも、急ブレーキ時にハザードランプが自動で高速点滅をおこない、追突のリスクを軽減する「エマージェンシーストップシグナル」やプラズマクラスター技術が搭載されたフルオート・エアコンディショナーが全車に標準装備されています。
デザイン面では、10色以上のボディカラーに加え、ボディとルーフを異なる色で塗り分けた2トーンカラースタイル仕様も設定されており、全25種類という多彩なカラーバリエーション展開となっています。
そんなN-ONEですが、2020年3月までの売れ行きはどのようになっていたのでしょうか。前出とは別のホンダの販売店スタッフは次のように話します。
「N-ONEはデザインにこだわって個性を出したいという人が購入されることが多かったです。
あとは、『N-ONE OWNER’S CUP』というN-ONEワンメイクレースがあるので、そういったレース出場を目的として購入する人もいらっしゃいます。
販売台数でいうと、やはり装備面が充実していて使い勝手が良いN-BOXやN-WGNのほうが人気で売れており、Nシリーズのなかではあまり台数は多くはない印象です」
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N-BOXやN-WGNの影に隠れているものの、個性的なエクステリアデザインやカラーバリエーションの豊富さ、ワンメイクレースなど、N-ONEならではの差別化ポイントがあることで、一定のニーズを獲得していたようです。