ぐへ…
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コロナのロックダウンと豪雨に乗じてバッタが大繁殖!

1億3000人に食糧危機を呼ぶ群れとなって、東アフリカから中東、イラン、イエメン、パキスタン、インドに飛来し、空の便に乱れが生じるまでになっています。

どんだけの規模かと思って映像を見たら想像以上でした…。まるで黙示録の第五の封印が解かれてラッパが鳴る終末のようです。

昨年からの豪雨でオマーンの人っこひとりいない砂漠で卵(何年も前に産卵されて雨を待っている)が孵化し、気づいたときには手遅れになっていました。東アフリカ地域サバクトビバッタ管理局の予報担当責任者も「大量発生には慣れているが、これだけの規模のものは見たことがない」と呆然自失(VOXより)。バッタで全作物を失った羊飼いの男性は「店もコロナで閉まってるし、薪を焼いて道端で炭を売るしか仕事がない」と途方に暮れています。

なぜ大量発生?

バッタは通常、互いに距離を保って緑色で気ままに生きるぼっち(孤独相)なのですが、豪雨で地面の卵が孵化して個体数が増すと、互いにシンクロして集団行動を取る茶色のモブキャラ(群生相)に変身します。

群れて勢いが増すと、カモフラージュすらやめて見るからに凶悪な風貌になる
MinuteEarth

群生相は食欲が底なしで、繁殖力が強く、翅が長く、肢が固く、脳がデカいのが特徴です。行動パターンはものの数時間で豹変し、徐々に見た目も変貌していくんですね。まるで入れ替わりのように。

で、相変異後は1平方kmに1億5000万匹が群れて、毎日3万5000人分の食糧をむしばみ、木の柵や死肉まで食べて、食べるものがなくなると共食いをしながら、1日160km移動し、風に乗ると飛べるところまで飛んで、進路上のあらゆるものを食い荒らして1か月で卵を産みまくります。

このライフサイクルを繰り返すたびに繁殖スピードは20倍に増すので、翅の生えない卵や幼虫の段階で畑や野山を見回って検知・駆除するのが蝗害(こうがい)阻止のポイントなんですが、今回はコロナ禍で外回りや指導、殺虫剤の配送が思うようにできないことも拡大を助長してるようなのです…。

インドはボリウッドのあるマハーラーシュトラまで直撃

インドでは例年7〜10月がシーズンでラジャスタン州だけなのに、今年は5月からグジャラート州、マディヤ・プラデーシュ州、ウッタルプラデーシュ州、マハーラーシュトラ州などの広い範囲で発生していて、なんか住宅街にまで押し寄せています。

しかも飛翔力が半端なくて、航空機の進路妨害になるほど高く飛ぶのだとか。なんだか気味悪いですよね。パキスタン方面からうじゃうじゃ飛んでくることから、「パキスタンの軍事攻撃」と素っ頓狂なことを言い出す政治家までいるみたいですよ? まあ、地球の自転で偏西風に乗って飛んでくるだけなんですけどね…。

「聖書レベルの深刻な食糧危機が世界を襲う」(WFP

国連WFPも聖書(黙示録の蝗害を指す一文)を引き合いに出して警戒を呼びかけており、海外では農作物の輸出規制、備蓄確保の動きが早くも広まっています。過去70年で最悪の被害となったケニアは非常事態を宣言。6月の雨季で第2波を迎えると被害が400倍になることから、5月下旬には世界銀行が4300万ドル(約46億円)の緊急支援を決めました。

日本語の解説もどうぞ。

日本も田畑に草を生やして備蓄を控えてる場合じゃないですね…。

Sources: VOX