「全豪オープン」で幽霊騒動?カメラ映像から選手が消えた!
「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月20日〜男子2月2日・女子1日 /ハードコート)で放送用カメラに不具合が発生し、世界中に供給された映像に異常が見られた。コメンテーターたちはこの機に乗じてそれを笑い話にして楽しんだ。オーストラリアのnews. com.auが伝えている。
メルボルン・パークで行われている「全豪オープン」大会2日目。海外視聴者向けのライブ映像で、屋外コートでプレーしていた選手たちが“消える”現象が目撃された。影響を受けたのはコート13、14、15のカメラで、レンズの結露により、海外の視聴者には選手たちの姿がまるで“幽霊”のように見えた。
「全豪オープン」運営サイドは、Twitterに「昨日の豪雨の後、試合を中継するカメラレンズに結露が発生しました。この状況は、気温が高くなるにつれ、それぞれのカメラに別々のタイミングで起こりました。今日一日を通じ、カメラレンズを交換しています。同時に、試合の配信も途切れず行われるようにしています。できるだけ早く、すべてのレンズを直すよう動いています」と声明を出し、状況を説明。なお、この雨により月曜日の32試合がキャンセルまたは中断を余儀なくされた。
オーストラリアのテレビ局では問題のコートの映像は流れておらず、つまり地元での放送は影響を受けていなかった。しかし世界中の提携局が使用している国際映像では、この問題が対処されるまでに当該のカメラの映像を1時間以上も配信しており、視聴者がその異常に気づくこととなった。
屋外のショーコートで行われた第1試合は、メインカメラのちょうど中央部分がぼやけた不完全な状態で放送された。海外の視聴者にとってはさらに不運なことに、問題が解決されるまでの間、コートの後方隅に置かれたやや低めのカメラに切り替えざるを得ず、視聴者は試合を上からの視点で見ることができなかった。
不具合はその日の午後の早い段階に修正されたが、この不思議な現象は視聴者の興味を引いた。試合中に、パステルブルーのシャツを着た選手が、コートに溶け込むようにふっと消えてしまうように見える現象を目撃した人もいたのだ。
ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)がフェリシアーノ・ロペス(スペイン)に勝利した試合、デニス・ノバク(オーストリア)がフルセットでホベルト・ホルカシュ(ポーランド)に敗れた試合、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)がカイル・エドマンド(イギリス)に競り勝った試合などで、こういった現象が見られた。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全豪オープン」でのバウティスタ アグート
(Photo by Jason Heidrich/Icon Sportswire via Getty Images)