嵐、メンバー不仲でそれぞれが発信しはじめたファンへの“媚び姿勢”
「われわれとみなさんで描く嵐というビッグプロジェクトを、来年もよろしくお願いいたします!」
【写真】意外と“ユニクロ感のある”私服で初詣にやってきた嵐メンバー
昨年末のNHK紅白歌合戦で、白組の司会を務めた嵐の櫻井翔が'20年に向けた意気込みを力強く語った。
「嵐は11年連続の出場となり、2年連続で3度目の大トリを務めました。デビュー曲の『A・RA・SHI』と配信限定シングルの『Turning Up』を熱唱しましたよ」(スポーツ紙記者)
'20年末でグループでの活動を休止することを発表した嵐だが、昨年は『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』で奉祝曲を歌唱するなど、獅子奮迅の活躍を見せた。今年もすでに多くの重要な仕事が控えている。
「4月に中国の北京でコンサートを行い、5月15、16日には国立競技場での公演があります。7月24日から始まる東京オリンピック・パラリンピックでは、NHKのスペシャルナビゲーターを務めることが決まっています」(同・スポーツ紙記者)
充実したラストイヤーになりそうだが、懸念材料もある。
「昨年11月に、二宮和也さんが元フリーアナウンサーの女性と結婚。しかし、嵐の20周年を記念したツアー中に発表したことで、ファンから“メンバーや仕事よりも恋愛を優先した”と受け取られ、批判の声があがりました。また、彼の結婚を祝うコメントを発表したのが相葉雅紀さんと櫻井さんの2人だけだったことで、“不仲説”も浮上するように。特に、多くのメディアで松本潤さんと二宮さんの関係が悪化していると報じられました」(ワイドショー関係者)
嵐は昨年末から活動を休止するまでの1年間にわたって、Netflixのオリジナルドキュメンタリー『ARASHI's Diary─Voyage─』を配信しているが、ここでも厳しい批判が。
「昨年末に配信された第1回は5人が'99年のデビューから現在までを振り返る内容でした。活動休止に関しても、ときに机を叩いて怒鳴りながら全員で真剣に話し合ったエピソードが語られたことで、5人で活動できる貴重な時期にパートナーを優先した二宮さんに対して、批判的な声が出ていますよ」(同・ワイドショー関係者)
二宮の結婚をカバーするように……
テレビを見ている限りでは、5人は今までと変わらず仲がよさそうに見えるが、彼らの間には“2つの暗雲”が立ち込めている。ひとつは、ジャニーズ事務所の公式モバイルサイトで連載され、会員だけが閲覧できる嵐のブログだ。
「これまでは、コンサートの裏側のエピソードやメンバーのプライベートな内容がファンの間で好評でした。でも、最近はファンに媚びるかのような内容が増えたので、一部のファンからは不満の声があがっています」(嵐ファンの女性)
二宮が結婚を発表したころから、徐々に変化が現れたという。
「昨年11月下旬には、松本クンが《戸惑っている人がいるのもSNS上で見ていますが、これからも一番最初にファンのみなさんに伝えたい》と二宮クンの結婚を暗示するような内容を投稿。12月には、櫻井クンが《自分のファンを独り占めしたい》という大胆な書き込みも。ファンに感謝の気持ちを伝えたいのはわかりますが、二宮クンの結婚後、嵐を応援するのをやめた人もいたので、なんだかファンをつなぎとめようとしているように見えてしまうんですよ……」(同・ファンの女性)
もうひとつの暗雲はSNSだ。昨年11月に、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム、TikTok、Weibo(ウェイボー)の5つの公式アカウントを開設し、話題になったが……。
「発表後すぐに、インスタグラムとツイッターのフォロワーは150万人を突破しました。しかし、最近の投稿は仕事の告知がほとんどで、メンバーのプライベートな様子が見たいファンは、物足りなさを感じているようです」(芸能プロ関係者)
『株式会社ROC』の代表取締役でITジャーナリストの坂本翔氏も、嵐のSNSが行き詰まっていると指摘する。
「人間は時間がたてば慣れてきます。嵐も、話題になった当初と比べると、フォロワーの伸びが緩やかになっています。飽きられる原因は、テレビ番組やCM、SNSの広告などであがっている情報ばかりをアップしているからでしょう。せっかくSNSを開設してこれまでテレビで見られなかった一面が見られると期待していたのに、結局テレビと同じ告知しかしないのでは、ファンはガッカリしてしまいますよね」
山下智久のほうが“SNS使い”は上手
その点、対照的なのが嵐よりひと足早い昨年5月にインスタグラムを開設した山下智久だ。フォロワー数は嵐の350万人より多い410万人を誇る(※1月2日現在)。
「山下さんは告知情報を出さず、プライベートな投稿に絞っています。昨年12月5日には、主演したドラマ『コード・ブルー─ドクターヘリ緊急救命─』の写真をアップして、《機内で英語字幕で見れました》と投稿しています。一見、『コード・ブルー』の宣伝のように見せながら自分の話をするという間接的な宣伝がうまいんです。彼がインスタグラムに投稿する写真のほとんどが自撮りであることも大きい。自分でSNSをやっている感じを出しています。その点、山下さんのほうがSNSの使い方がうまいと思います」(坂本氏)
今後は、嵐もSNSの特徴を生かして情報を発信していく必要がある。
「直接的な宣伝は、発売日などに1回やるだけでいいのでは。告知をするにしても、“新しい曲を発売しました。詳細はこちら”というふうにするのではなく、“この曲の発売祝いで、5人でランチをしています”というように使ったほうがいいでしょう。そうすれば宣伝の意図があったとしても、SNSらしい使い方なので見る側も反応しやすいです」(坂本氏)
芸能ジャーナリストの佐々木博之氏は、今の手法ではSNSを使うメリットがないと話す。
「最近のアイドルは私生活を見せるようになりましたが、ジャニーズは昔の方針のままなのか、それを崩さないようにしています。事務所も、デビューしたグループの中では初めてのSNSということで手探りでやっているのでは」
課題を抱える中で臨むラストイヤーは、5人全員での仕事が増えそうだ。
「5人そろう最後の年になるので、事務所としては全員が集まる機会を大事にしたいはず。たびたび報じられるような“不仲”であっても、ファンのために全員一丸となって活動するのではないでしょうか。最近はドラマの収録も、連日や長時間に及ぶことが少なくなったので、個々にドラマの仕事をしながらコンサートをすることもできますからね。海外を意識して作った『Turning Up』を引っさげて、海外公演を増やすかもしれません」(佐々木氏)
最後まで、たくさんの人を“感謝カンゲキ”させてくれることだろう!