【ファンキー通信】電車男ピンチ! オタク嫌いが急増!?
『電車男』を筆頭に、昨年は空前のオタクブームに見舞われたニッポン。その勢力は凄まじく、毎年暮れに発表される「流行語大賞トップ10」に「萌え」が選出されてしまうほど。今年に入ってからもブームは沈静化する気配すらなく、むしろ、ますますの盛り上がりを見せている。ニッポンの人口が一億総オタクになる日も、そう遠くはないかも・・・。
しかし、そんなオタクブームに一石を投じる書籍が登場! その名も『嫌オタク流』。・・・って、もしかして『マンガ嫌韓流』のパロディ?
『マンガ嫌韓流』といえば、一昨年の韓流ブームに水を差すかのごとく、歴史的観点から韓国を批判する内容として話題になったコミック。ということは、『嫌オタク流』も同じような切り口なのだろうか? 発刊元の太田出版に聞いてみた。
「確かにタイトルは『マンガ嫌韓流』のパロディです。『嫌〜〜流』というフレーズの価値の暴落を狙って頑張りました(笑)。内容も『嫌韓流』と違って、歴史的観点なんてくだらない、そんなことよりオタクvsアンチオタクという構図自体を脱臼させよう、という意図でまとめました。 『オタク事情には門外漢』と豪語する中原昌也氏と高橋ヨシキ氏が、“その世界の方”として海猫沢めろん氏と更科修一郎氏を迎え、お二人に疑問をぶつけた鼎談集となっております。当然、4人とも微妙にオタクに対するスタンスが異なるわけで、そのズレを提示することで、そこから読者が何かを考えてくれればいいなと思っています」(太田出版・北尾さん)
なるほど。確かに「萌え」という表現ひとつをとっても、高橋氏は「要はポルノだ!」と主張し、海猫沢氏は「違います!」と反論し、更科氏は「ポルノはポルノですけど、プレイメイト系のポルノではありません」と訂正している。なぜ、このような事態が生じてしまうのだろうか?
「オタク自体、とても定義が曖昧な言葉だからでしょう。オタク、サブカル、ヤンキーとか、そういうのってただの言葉遊びですからね。でも、そういう曖昧な言葉をアイデンティティにしている人たちがいるようなので、そういう層に『嫌オタク流』というボールをぶつけてみたら、どうなるのかな〜? と。特定の個人、民族、団体などを批判してるわけじゃないので、ちょうど半分の読者が激怒して半分の読者には喜んでもらえるさじ加減になるよう、細心の注意を払いつつ編集しました。『嫌オタク流』ってタイトルの本を出して賛否両論にならなかったら意味ないですからね(笑)」(同氏)
作り手側の狙い通り、ネット上ではこの書籍を巡った論争が繰り広げられている。読書後の感想として、「面白い!」と絶賛する声もあれば、「不愉快だ!」と批判する声もある。つまり『嫌オタク流』は、「オタクを考えるツール」として広く活用されているのだ。
退屈なランチタイムのひととき。『嫌オタク流』をネタに、皆さんも小さな論争を繰り広げてみてはいかが? (安田明洋/verb)
■関連リンク
嫌オタク流 - livedoor ブックス
しかし、そんなオタクブームに一石を投じる書籍が登場! その名も『嫌オタク流』。・・・って、もしかして『マンガ嫌韓流』のパロディ?
「確かにタイトルは『マンガ嫌韓流』のパロディです。『嫌〜〜流』というフレーズの価値の暴落を狙って頑張りました(笑)。内容も『嫌韓流』と違って、歴史的観点なんてくだらない、そんなことよりオタクvsアンチオタクという構図自体を脱臼させよう、という意図でまとめました。 『オタク事情には門外漢』と豪語する中原昌也氏と高橋ヨシキ氏が、“その世界の方”として海猫沢めろん氏と更科修一郎氏を迎え、お二人に疑問をぶつけた鼎談集となっております。当然、4人とも微妙にオタクに対するスタンスが異なるわけで、そのズレを提示することで、そこから読者が何かを考えてくれればいいなと思っています」(太田出版・北尾さん)
なるほど。確かに「萌え」という表現ひとつをとっても、高橋氏は「要はポルノだ!」と主張し、海猫沢氏は「違います!」と反論し、更科氏は「ポルノはポルノですけど、プレイメイト系のポルノではありません」と訂正している。なぜ、このような事態が生じてしまうのだろうか?
「オタク自体、とても定義が曖昧な言葉だからでしょう。オタク、サブカル、ヤンキーとか、そういうのってただの言葉遊びですからね。でも、そういう曖昧な言葉をアイデンティティにしている人たちがいるようなので、そういう層に『嫌オタク流』というボールをぶつけてみたら、どうなるのかな〜? と。特定の個人、民族、団体などを批判してるわけじゃないので、ちょうど半分の読者が激怒して半分の読者には喜んでもらえるさじ加減になるよう、細心の注意を払いつつ編集しました。『嫌オタク流』ってタイトルの本を出して賛否両論にならなかったら意味ないですからね(笑)」(同氏)
作り手側の狙い通り、ネット上ではこの書籍を巡った論争が繰り広げられている。読書後の感想として、「面白い!」と絶賛する声もあれば、「不愉快だ!」と批判する声もある。つまり『嫌オタク流』は、「オタクを考えるツール」として広く活用されているのだ。
退屈なランチタイムのひととき。『嫌オタク流』をネタに、皆さんも小さな論争を繰り広げてみてはいかが? (安田明洋/verb)
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