7日、都内で基本方針を発表するフォード・ジャパンのクリーガー社長(撮影:吉川忠行)

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1月に就任したフォード・ジャパン(東京都港区)のランディ・クリーガー社長は7日、東京都港区の六本木ヒルズ展望台で記者会見し、国内市場でのブランド力強化を柱とする2006年の基本戦略を発表した。

 フォード社は、現在85店舗ある販売網を08年までに100店舗体制に拡大。1月に発売したSUV(スポーツ多目的車)「エクスプローラー」を始め、春には小型車「フィエスタ」、初夏にミニバン「フォーカスC-MAX」、スポーツモデル“STシリーズ”の「フォーカスST」、「フィエスタST」、「モンデオST」と、年内に新型車を計6車種投入する。06年の年間販売台数目標は前年比20%増の7500台とし、3年連続の販売増をめざす。

 クリーガー社長は、国内市場について「国産ブランドが非常に強い位置を占めている」との見方を示し、「輸入車市場では高級感を求める客が多いが、フォードは大衆に近い商品を持っている」と独自性を強調した。不振の米フォードが1月に発表した最大3万人削減などのリストラ策にからみ、「計画は北米ベースのものであって、日本、アジア太平洋、欧州に影響を及ぼすものではない」と、国内への投資を維持する意向を表した。【了】

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