イベント会場に姿を見せる中華民国の青天白日満地紅旗(左)=「小飛魚文化展演隊」のフェイスブックページより

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(台東 23日 中央社)ポーランドで開かれた国際児童フェスティバルの開幕式で、主催者側が台湾からの参加チームに中国の「五星紅旗」を用意していたことが23日までに分かった。チームは持参していた中華民国国旗を掲げて入場行進を行った。

同フェスに参加したのは、台湾東部の離島・蘭嶼の椰油小のパフォーマンスチーム「小飛魚文化展演隊」。児童のほぼ全てが台湾原住民(先住民)タオ族である同校は蘭嶼の伝統的な歌や踊りの発展を重視しており、チームはこれまでに台湾内の多くのイベントに出演、賞を獲得している。同フェスには主催者側からの招きを受けて参加した。

同チームは22日、フェイスブックで事の顛末を説明。主催者側は全ての参加国に国旗を用意しており、受け取った国旗を開いてみると五星紅旗だったという。「自分たちの国旗を自分で準備していたから良かったが、そうでなかったら退席して抗議をしていたかもしれない」と心境をつづった。投稿された開幕式の写真には、中華民国の青天白日満地紅旗が写っている。

同フェスはポーランドのノビ・ソンチで21日に開幕。28日まで開かれる。

(李先鳳/編集:名切千絵)