知っておきたい!血管がキレイになる食事法とは

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 心筋梗塞や脳出血など突然死の原因になりやすい「脂質異常症」。

LDL(悪玉)コレステロールと中性脂肪が血管内で悪さをしないよう、食生活を改善する必要があります。

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コレステロールと中性脂肪は食事で下がる!

コレステロールと中性脂肪はどちらも生きていくのに欠かせない脂質。しかし、脳梗塞や狭心症といった血管系の病気を引き起こす動脈硬化の原因でもあります。

食事で摂取したコレステロールは血液中に流れる際に、LDLコレステロールとHDLコレステロールになります。

悪玉コレステロールとも言われて、問題視されるのはLDLのほう。LDLはコレステロールを血管や細胞に運ぶ働きを持ちますが、増えすぎると血管の内壁に付着して、動脈硬化に……。

一方HDLは体内の余分なコレステロールを肝臓に持ち帰る働きをします。そのため、LDLの悪玉に対して、HDLは善玉ともいわれます。悪玉が多すぎたり、善玉が少なすぎたりして、バランスが崩れると動脈硬化が進んでしまうのです。

中性脂肪は血液を流れにくくして、血栓の原因になるため、LDLと並ぶ動脈硬化の一因になります。LDL、HDL、中性脂肪が健康診断で異常な数値が出たら「脂質異常症」だと判定され、動脈硬化のリスクが高い状態。コレステロールや中性脂肪が少ない食事を心がけて、改善に励みましょう。

死亡原因の約3割が動脈硬化と関係していた!

「心疾患」は心筋梗塞・狭心症など心臓とその血管の症状。「脳血管疾患」は脳梗塞、くも膜下出血、脳内出血などで、いずれも動脈硬化に関係した疾患。

血液検査の数値で「脂質異常症」を判定

ひとつでもあてはまる人は、脂質異常症です。この症状が長引くと、動脈硬化に発展して心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。2007年に日本動脈硬化学会が上記の診断基準を発表。

厳選!中性脂肪&コレステロールを下げる食材

脂質異常症が疑われる人はコレステロール値の高い食品(レバー、ウナギ、珍味類など)を避けつつ、料理に使う油も控えめにしましょう。
そのうえで、ここで紹介するLDLや中性脂肪を下げたり、血管をキレイにする食品を意識的に摂取しましょう。

1.魚

EPAとDHAは魚に多く含まれています。双方ともに血液中の中性脂肪とLDLを減らし、血栓をできにくくして動脈硬化を防ぎます。

2.野菜

ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、ポリフェノールなどは、LDLの酸化を防ぐ抗酸化成分です。これらは動脈硬化の進行を遅らせてくれる効果を期待できます。

3.油

オリーブオイル

動物性の油と違って、LDLコレステロール値だけを下げます。熱に強く、調理に向くという特性も。

ごま油

LDLコレステロール値を下げますが、とりすぎるとHDLも下がってしまうので適量に。

低糖質食と並行して中性脂肪ダウン

加齢や喫煙も血液の状態を悪化させますが、脂質異常症の原因は食生活にもあります。暴飲暴食、偏食が肥満を招き、それが脂質異常症に。

ライザップのトレーニングと低糖質食で肥満改善と並行しつつ、脂質の改善を行う場合、中性脂肪&コレステロールの異常値を正常値に戻す手助けをする食品をとりたいところ。

夜に避けたいのは飽和脂肪酸です。バター、マヨネーズなどが該当し、LDLコレステロール値を増やしてしまいます。よく卵もやり玉に挙げられますが、厚生労働省研究班は、卵を食べる回数とコレステロール値、心筋梗塞の発症率に関連性はないという調査結果を2006年の11月に発表しています。

逆に積極的にとりたいのは青背の魚をはじめとした魚介類で、EPAとDHAが中性脂肪とLDLを減らします。また、赤ワインは、LDLの酸化を防いで動脈硬化に効果があるポリフェノールが豊富です。ただし、飲みすぎには注意。

肥満改善を第一に考えてライザップトレーニング&低糖質食を実行しつつ、動脈硬化を防ぎましょう。

[文:HOWZAP 【ハウザップ】 ライザップが運営するボディメイク情報マガジン)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。