【MLB】大谷は「もう一人のスター」「20年のエース」…トラウト残留のエ軍に必要な補強は?
トラウトを擁しながら苦戦するエンゼルス「一人の選手ができることには限界がある」
20日(日本時間21日)に米プロスポーツ史上最高となる12年総額4億2650万ドル(約470億円)の超大型契約を結んだエンゼルスのマイク・トラウト外野手。2020年オフにFAとなる予定だったが、今季から39歳となる2030年までの契約延長は球界関係者やファンを驚かせた。米CBSスポーツ電子版は「エンゼルスは記録的な契約をトラウトと結び、彼は残留することになった。彼を軸に勝者となる為にエンゼルスが求められることはこれだ」とのタイトルで特集を掲載。エンゼルスの今後の補強ポイントについて“提案”している。
2012年に新人王を獲得したトラウトはその後、7年連続球宴出場中。2014、16年の2回MVPを獲得するなどメジャーNO1プレーヤーとの呼び声も高い。しかし記事では「このフランチャイズはトラウトとともに依然として成功を掴めていない」とエンゼルスが低迷していることを指摘。2000年代は世界一に輝いた2002年を含めて6度のプレーオフ進出と黄金期を迎えたエンゼルスだが、2010年代でプレーオフに進出したのは2014年のたった1回だ。
そこで「一人の選手ができることには限界がある。そういうわけで、エンゼルスには彼の周りを固める選手がもっと必要となる」と記事では“提言”。今季は、昨季から所属するアンドリュー・ヒーニー、タイラー・スカッグス、ハイメ・バリアに、単年契約で獲得したトレバー・ケーヒル、マット・ハービーを加えた先発ローテーションになる見通しだが、すでにヒーニーが故障で出遅れていることから、23日(日本時間24日)現在で依然としてFAとなっている「(ダラス・)カイケルの獲得を検討してみるのはどうか」と提案している。
「オオタニはもう一人のスター選手としてチームを支える」存在
記事では「厳しい非難を浴びている」プホルスとの契約は残り「たった3年」であり、2022年にはアップトンも契約満了となると言及。さらに、「次の数年でエンゼルスはオオタニとの再契約をする方法を見出すことを望むのかもしれない」が、今季のエンゼルスの総年俸1億7140万ドル(約188億4120円)は贅沢税を課される金額2億600万ドル(約226億4458円)まで余裕があると指摘。今後数年で再契約に至ってもおかしくはないと見ているようだ。
今季はトミー・ジョン手術の影響で打者専念となる大谷は、来季は先発ローテに戻る見通し。万全の状態ならトラウトに次ぐチームの軸になることは間違いない。特集では「彼らがもし、“二刀流”の状況ををうまく扱っていけるのであれば、ショウヘイ・オオタニはもう一人のスター選手としてチームを支え、2020年にはローテーションにエースの力をもたらす存在だ」と期待を寄せている。
さらに、もしカイケルを獲得できなかった場合には「(2019年オフにFAとなる)ゲリット・コール(地元UCLA出身)を獲得してみてはどうだろうか」と指摘。コールを獲得した場合の「考え得る2020年のローテーション」をコール、大谷、スカッグス、スアレス、キャニングとしている。有望株のホセ・スアレスとグリフィン・キャニングは現時点でメジャー経験はないが、今季中の昇格が濃厚と見られている。
トラウト、大谷とともに2002年以来の世界一を目指すメンバーは誰になるのか注目が集まる。(Full-Count編集部)