アメリカを喰った最強で“最凶”の副大統領、クリスチャン・ベール主演『バイス』予告
クリスチャン・ベールが主演を務める映画『バイス』の予告編が解禁となった。
本作はジョージ・W・ブッシュ政権(2001-09)で、アメリカ史上最も権力を持った副大統領、ディック・チェイニーを描いた社会派エンターティメント。チェイニー副大統領役にクリスチャン・ベールが扮するほか、チェイニーの妻役にエイミー・アダムス、ラムズフェルド国防長官役にスティーブ・カレル、ブッシュ大統領役をサム・ロックウェルが演じる。
監督は『マネーショート華麗なる大逆転』で、第88回アカデミー賞脚色賞を受賞、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞・脚色賞の主要5部門にノミネートされ世界中からその手腕を認められたアダム・マッケイ。製作はプランBエンターテインメントが手掛け、代表であるブラッド・ピット本人がプロデュースを務める。
クリスチャン・ベールがディック・チェイニーの20代から70代までの人生を、体重を約20キロ激増して見事な演技で魅了し、ゴールデングローブ賞では、主演男優賞を受賞した本作。第91回アカデミー賞では、俳優部門を総ナメし8部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞:クリスチャン・ベール、助演男優賞:サム・ロックウェル、助演女優賞:エイミー・アダムス、編集賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞)にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。
予告編は、ジョージ・W・ブッシュが、ディック・チェイニーに「君しかいない。俺の副大統領になってくれ」と依頼する場面から始まる。チキンを食べ手をベタベタにしながら大事な話をするブッシュを演じているのは、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたサム・ロックウェル。
そして小難しい顔をして「私は社長だぞ。でかい会社だ。それに国防長官や、首席補佐官も歴任した。副大統領なんて形だけの仕事だろ。だからもっといい形に変えたい。全部任せてくれ。」と目の前にニセの餌をチラつかせながら話すのは、クリスチャン・ベール扮するディック・チェイニー。
内政問題や、軍事問題、エネルギー問題も外交問題も全て、「俺に任せろ」というチェイニー。そしてそのチェイニーに「あなたの力 盗られないようにしなくちゃね」とキツイ表情で発破をかける妻リン・チェイニーを演じるのは、こちらもアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたエイミー・アダムス。
副大統領という目立たない地位を逆手に取り、パペットマスターのごとく大統領を操って強大な権力をふるい、すべきでない戦争を他国に仕掛けた揚げ句、アメリカを、そして世界中をメチャクチャに変えてしまったチェイニー。軽快なロックに乗せて流れるチェイニーの悪っぷりがブラック・エンターテインメントさをさらに増幅。アメリカを喰った、最強で最凶の副大統領(バイス)の全容が気になる予告編となっている。
映画『バイス』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開
(C)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
映画ランドNEWS - 映画を観に行くなら映画ランド