【ファンキー通信】音が出る「目に見えないギター」ってナニ?

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 エアギターといえば、目には見えないギターをジャーン! とかき鳴らす、アレ。このほど、エアギターの本場フィンランドで、コンピューターサイエンス学科の学生達がヴァーチャル楽器の開発というテーマで「音の出る」エアギターを開発。ビデオカメラ・コンピューター・スピーカーセットから成り、手の動きをコンピューターで解析して音を出す仕組みなんだとか。

 そこで、この音の出るエアギターについて、2年連続世界大会第4位という輝かしいタイトルをお持ちの金剛地武志さんに早速、お話を伺っちゃいました。

 あのー。音の出るエアギターってご存知ですか?

「もちろん知っています。公式に発表されたその日に、世界大会出場者達のメーリングリストをその話題が駆け巡りました。知人や友人などもこのニュースに関して情報を提供してくれました」

 さすが! 情報が早いですね。エアギター界も話題騒然だったのですね。実際、この音の出るエアギター、試すお気持ちはありますか?

 「はい、実際にアレを一度演奏してみたいですね。世界大会のファイナリスト達がアレを付けて演奏したらどんな音が出るんでしょうか。非常に興味深いですね。でも、本来のエアギターのコンセプトとは趣が異なるものなのですよ」

 ええ? それはどうして? これも一種のエアギター、ですよね?

 「なぜならこれをまともに演奏するには、ギターそのものの演奏と同等またはそれ以上の訓練を要すると思われるからです。開発の苦労と合わせても『だったらギター弾けよ!』と考えざるを得ませんね」

 アハハ。なるほど・・・。ところで金剛地さんはエアギター世界大会4位ですよね? エアギターの練習ってするんですか?

 「練習したことはありません。練習するようなものではありません」

 うそ! あんなに激しいアクションじゃないですか。本当に練習しないんですか?

 「鋭いですね。実際には、世界大会などの競技用のエアギターは創作ダンスに近い側面を持っています。1分間という限られた演技時間の中でどこに大技や小ネタを入れるかなど、構成力がスキルや採点に直結します。もちろん、より高くジャンプするために脚力をつけることや日頃のストレッチなども、中年以上のエアギタリスト達にとっては、健康増進のためにも欠かせないでしょう」

 金剛地さんにとってエアギターとはどんな意味を持つものですか?

 「とても大切な趣味です」

 エアギターの練習に実物のギターを弾いて練習しているという、なんとも不思議な金剛地さん。ギタリストも一日にしてならず。音が出ても出なくても、エアギタリストも一日にして成らず。エアギターって本当に奥が深いものですね。(押木真弓/verb)

金剛地武志・・・1967年10月18日、神奈川生まれ。A型。特技、エアギター(2年連続世界第4位)。趣味、料理。
http://www.theworks.co.jp/kongochi/index.html
金剛地武志オフィシャルホームページ
金剛地.com(近日公開予定)