その名の通り、かつて熱海の中心だった「熱海銀座」。いまここで最も注目を浴びているお店が「熱海プリンカフェ2nd」。熱海初のプリン専門店として人気の「熱海プリン」が、「昔の熱海銀座のにぎわいを取り戻したい」との思いから、2018年にオープンさせた2号店です。

熱海駅から徒歩12分。商店街の一画にたたずむ「熱海プリンカフェ2nd」のテーマは、「みんなで楽しむおふろ」。

手書き風の文字とほんわかしたプリンが目を引くのれんに、タイル張りの浴槽に見立てたイートインスペース、風呂桶、ロッカーがついた陳列棚など、お風呂屋さんをイメージした空間は、一目惚れしてしまうほどの可愛らしさ。

なつかしくも新鮮な世界観は、女子たちの心をギュっと掴んで離しません。もちろん店内は、写真撮影に夢中のお客さんでいっぱい。

インテリアのみならず、レトロ可愛いスイーツの数々にも、ときめきが止まりません。牛乳瓶をイメージしたプリンの容器には、ゆる〜い雰囲気がたまらない「かば」が描かれています。

なぜ熱海プリンのマスコットが「かば」なのかって?それは、熱海温泉の泉質と関係が。熱海温泉が塩分を多く含むしょっぱい温泉であることから、塩を好む「かば」がマスコットに採用されたのです。

熱海プリンの人気ナンバーワンの商品が、「熱海プリン 特製カラメルシロップ付」。かばが描かれたガラス瓶は、なんともいえないレトロな雰囲気を醸し出しています。しかも、自家製のカラメルシロップは、かばの容器入り。こんな細かいところにも熱海プリンの世界観が表れていて、きゅんとしてしまいます。

時間をかけてじっくりと蒸し上げたプリンは、口のなかでとろけるなめらかな食感。卵のおいしさが凝縮された優しい甘さのプリンと、香り高くほんのり苦いカラメルシロップはクセになる組み合わせ。見た目が可愛いだけでなく、中身だって実力派なのです。

スタンダードな「熱海プリン 特製カラメルシロップ付」に加え、多彩なフレーバーのプリンを展開中。期間限定商品も含め、7種類の味が発売されています。

「熱海プリン いちご ベリーソース付」は、別添えのいちごソースの香りがフルーティーで最高。「いちごプリンは甘い」というイメージがあったのですが、ヨーグルトのような爽やかな甘みで、しつこさゼロ。後味もさっぱりとしていて、毎日でも食べたくなります。

冬季限定の「静岡抹茶プリン」は、静岡県産の抹茶を使った和のプリン。ほろ苦い抹茶の風味と丹波の黒豆が織りなすハーモニーは、上質な大人の味わいです。

「熱海プリンカフェ2nd」で手に入れるべきは、プリンだけではなりません。看板商品のプリンとともに人気を集めているのが、ここでしか買えない「熱海シフォン」。

常温保存がきくシフォンケーキなので、お土産としてもおすすめ。ホールに加え、食べきりサイズのカップもあり、休日には開店してまもなく売り切れてしまうほどの人気ぶりだといいます。

熱海シフォンは、プリンのようなしっとりぷるぷるの食感が特徴で、プリーン(プレーン)、チョコ、レモン(季節限定)の3種類があります。

筆者はおみやげにチョコを購入しましたが、軽くてふわふわなのに、しっとりとしていて弾力があって、シフォンケーキの理想形といっても過言ではないほど。シフォンケーキ好きとしては、さらなるフレーバーの拡充を期待したいところです。

「カフェ」の名を冠しているだけあって、イートイン限定商品も販売中。イートインでのみ食べられるのが、1日20食限定の「皿プリン」。

とろりとした熱海プリンに比べると固さがあり、子ども時代を思い出すようなレトロな味わいです。テーブル代わりに、水玉のお皿を風呂桶に載せた状態で提供され、これまたフォトジェニック。

ドリンクの人気ナンバーワンが、その名も「熱海ランデヴー」。

熱海の花火をイメージしたカラフルなゼリーと、熱海の温泉をイメージしたほんのりしょっぱいサイダーを合わせたドリンクで、青春時代を思い出すような、どことなく切ない風味がします。「そんな説明では意味不明」と思われた方は、ぜひ実際に飲んでみてください。

そこにいるだけでワクワクする、完成された世界観と、目も舌も喜ぶスイーツたち。熱海プリンと熱海シフォンは、もはや熱海土産の新定番といえそうです。

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お店 熱海プリンカフェ2nd
住所 静岡県熱海市銀座町10-22
営業時間 10:00〜18:00
お店の公式ホームページ http://2nd.atami-purin.com/