岩瀬仁紀投手、生まれ変わったら「大谷翔平になりたい」
10/3放送、『つボイノリオの聞けば聞くほど』の冒頭のニュースコーナーに登場した若狭敬一アナ。ですが、つボイノリオから「若狭さんにはいろいろ聞きたいことがありますが、まずちょっとだまって聞いといていただきたいんですけれども」と、しばし語りを止められました。「岩瀬が自ら引退の2文字を口にいたしまして」というAさんからのおたよりを皮切りに、つボイが次々におたよりを読み上げていきます。この日の前日、中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手が引退を正式に表明したことを受けて、番組にはおたよりが殺到していたのです。
沈黙の若狭アナ
「左ひじ痛で16年に1度は引退を覚悟しましたが」(Bさん)
「今は亡き星野仙一監督との入団会見は、岩瀬投手が一番嬉しそうでした」(Cさん)
「西尾市寺津小・中学校の先輩」(Dさん)
「『サンドラ』(CBCテレビ)で観ましたが、1000試合登板直後の岩瀬投手のインタビュー。とても良かった。『1000試合投げて良かったと思うこと』という質問に『先発投手の勝ちを消さなかった時』と、答えておりました。常に先発の成績を背負い、『抑えて当たり前』という重圧の中で投げ続けていたんですよね」(Eさん)
ここでようやく、待ちぼうけを食っているあの人の名前が出てきます。
「この岩瀬さんはね、若狭さんのひねった質問にも快く受け答えしたのはすごかったと思います」(Fさん)
やっとつボイから発言を許された若狭アナ、「どうも!あー、しゃべらないっていうのは苦しいですね」と、ホッと一安心。
ほんの短い時間とはいえ、言いたいことが言えない状況に、フラストレーションが溜まりまくったよう。
この若狭アナの様子を見て、「ようある」と、つボイ。
「私もね、時々お休みいただいて。『どういう放送やってるよ、塩見さんは?』って聞く時、めっちゃ苦しい。『ううー、俺黙って聴いとらないかんのかい!』ってラジオの前でもがき苦しんでおります、その気持ちやわ」
わかっていながら、若狭アナに沈黙を命令していました。
生きた心地のしない日々
若狭アナ、堰を切ったように一気に話し出します。
「岩瀬投手に、かつて9回のマウンド、守護神でしたから。『どういうものですか?』と尋ねたら、『処刑台だ』と表現したんですよね。怖くて仕方がないと。ちゃんとスリーアウト取ってくると、『無事帰還できた』という心境だと」
守護神としての重圧と戦っていた、岩瀬投手の胸の内を聞いたことがあるという若狭アナ。
「2015年に肘のケガで、1度も一軍登録がなかった。『この1年を振り返ってどうでしたか?』と尋ねた時には、『生きた心地がしなかった』と。
プレイしていても、生きた心地のしない処刑台に上がり、プレイしなくても、生きた心地のしない1年を過ごしたと。
もうゆーっくり休んでいただきたいと思います」
現役中は気持ちの休まる日々など全くなかった、という岩瀬投手を気遣う若狭アナ。
引退後は指導者になるという話もありましたが、いきなり2019年からユニフォームを着るということは、どうやらなさそうだとのこと。
ひねった質問
先月28日、岩瀬投手は球界初の通算1000試合登板を達成しました。
その直後に行われたインタビューで、若狭アナには「ひねった質問をしないとダメだな」という使命感があったんだそう。
「入団会見でもう、大概聞きたいことは聞いてる。その後の新聞記者さんの補足取材がありまして、これでもう大体出尽くすんですね」
しかもその後の各局回りが、メーテレ、『報道ステーション』生出演、中京テレビ、東海テレビ、最後にようやくCBCという順番。
「もう、全く聞くことがないわけですよ!」
そんなピンチの若狭アナが岩瀬投手に聞いた質問は「生まれ変わったら、どんな選手になりたいのか?」
この問いに対する岩瀬投手の答えは「大谷翔平。バッターになりたい!」。
この話を聞いて、「いい答えをしてくれましたね!」と感心する小高直子。
あのフォークとあのスライダー
続いて「あなたのようなピッチャーが羨ましいと思ったピッチャーはいますか?もしあなたに、これがあればもっと良かったと思うものは?」という質問。
『サンドラ』では「大魔神・佐々木(主浩)さんのフォークがあれば良かった」という答えだけが取り上げられていたのですが、実はカットされた球種がもう1つありました。
それは、「伊藤智仁さん(元ヤクルトスワローズ)のスライダー」。
「あなたはスライダーのピッチャーなのに、伊藤智仁さんのスライダーが欲しいんですか?」と尋ねた若狭アナに、「僕のスライダーとは全く違って、バットがあんなにボールと離れているようなスライダーを操れたら、もっと僕は楽に投げられたと思うので、彼のスライダーこそが一番のスライダーだ」と答えてくれたと言います。
若狭「ここなんで使わないの!」
つボイ「おお、それ今言おうと思ったんや!そこ使ってくれよやわ!」
若狭「おいおいおいと」
その背景にあったのは、テレビマンの性。
伊藤智仁さんの抜群のスライダーの映像がCBCに残っていなかったんだそう。
「テレビとラジオの違いや。テレビって必ずね素材がないとね、話題にすんな!いうことになるんやわ」と納得のつボイ。
土曜日の宣伝もちゃっかり
「これは僕、必ずラジオでしゃべろうと。『スポ音』(CBCラジオ土曜の番組)まで取っておこうと思ったんですが、もうここで出しちゃったです」と、どうしても待ちきれなかったという若狭アナ。
「土曜日、なんもないっす」と言いつつも、「ただ岩瀬さんが20年間、『この言葉があったから、私はやってこられた』という言葉があるんです。これは土曜日まで」と、さすがキッチリ引っ張ることも忘れません。
「これもなんでテレビで使わなかったと思ったんです、一番いいところだったのに」
どんな言葉なのか、非常に気になるところです。
「いいですよ、この局は。テレビもラジオもあるので。両方聞いてみていただいたら、いろいろ完璧な情報が手に入るぞ、ということやと思いますけどね」と、つボイ。
「時間があったら『森さんはどうなる』とか、いろいろおたよりもね。あるんですけど」
つボイがこの話題を出した途端、あれだけ饒舌だった若狭アナが、なぜか自ら貝のように口を閉じたのでした。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
2018年10月03日09時00分〜抜粋(Radikoタイムフリー)