8日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」に、元プロ野球選手の里崎智也が出演。話題となっているプロ野球改革について、その難しさに言及した。

「ZOZOTOWN」の前澤友作社長が球界参入に意欲を示したことについて、里崎は参入方法が「球団買収」「新球団設立」の2つしかなく、前者については「今の12球団見てても売り手がない」と指摘する。

里崎は、これまでの買収は経営母体が傾いてきたことによるものであり、身売りが噂になったロッテも「全然困ってもないので、(身売りに出すことは)ほぼない」と断じた。

一方で、新球団設立についても、「1球団では何も進みません」と、リーグ運営のためには16球団化が必須と指摘。「ZOZOTOWN」以外にも3つの企業が参入することや、合計で280人の選手を新たに用意する必要があると解説した。

また、北信越・静岡・四国・沖縄に新球団をつくるという、かつてホリエモンこと堀江貴文氏が掲げた16球団構想にも、里崎は課題があるとしている。

例えば、沖縄の球団は台湾やアメリカの選手を含めることも構想にあるが、外国人枠の問題からプロ野球規約を変える必要があると指摘。里崎は「今ある12球団にデメリットになることで大きく舵をきることは無理」と述べた。

また、四国についても、徳島出身の里崎は交通手段がネックで移動が困難と指摘。試合をするなら愛媛の「坊っちゃんスタジアム」しかなく、四国の他県のファンは「遠すぎる」ため見に行かないとし、「愛媛1県で持たないといけなくなる」と疑問視している。

里崎の指摘を受け、MCの武井壮は「今の12球団のまま連名でチームを持つとかしてくれたらうれしい」とコメント。1球団を複数企業が支える形にすれば「より豪華になるし、資金は潤沢になるし、新しい会社の社風も出るし、PRも2社でできるから負担が減る」とメリットを強調した。

里崎から「社長がどっちになるか問題」があると指摘されると、武井は「最悪オレがやりますよ」と、雇われ社長になると立候補。ブラックマヨネーズ・小杉竜一から「なんでそんなおいしいとこだけ取るん」と突っ込まれて笑いを生んだ。