19日放送、フジテレビ「THE NEWS Alpha」では、今年100回目を迎える全国高等学校野球選手権大会における都道府県別優勝回数ランキングを紹介した。

1915年の第1回大会で京都二中が優勝してから100年以上が経ち、記念の100回大会を迎えた夏の甲子園。深紅の優勝旗を最も多く掲げた都道府県はどこなのだろうか。

優勝回数7回で3位にランクインしたのは、5つの都道府県だ。

まずは、甲子園のおひざ元である兵庫県。1919年、1920年、1923年、1952年、1977年、1981年、1993年に優勝している。1981年大会を制した報徳学園では、当時エースの金村義明が全6試合を完投して優勝に導いた。

同じ近畿の和歌山県も優勝7回。1921年、1922年、1939年、1940年、1979年、1997年、2000年に頂点に立っている。2000年の智弁和歌山は、1大会10本塁打の記録を塗り替え、「史上最強打線」とうたわれた。

1924年、1929年、1930年、1934年、1957年、1973年、1988年に栄光をつかんだ広島県は、7回のうち6回の優勝を広島商がもたらしている。準優勝4回の広陵は優勝経験なし。野村祐輔と小林誠司がバッテリーを組んだ2007年は佐賀北に、中村奨成が本塁打記録を更新した昨年は花咲徳栄に屈している。

東京も1916年、1976年、1989年、1995年、2001年、2006年、2011年と優勝7回で3位。2006年の早稲田実業は、「ハンカチ王子」斎藤佑樹が人気を博し、田中将大擁する駒大苫小牧との決勝再試合は伝説となった。

3位の最後は、神奈川県。1949年、1960年、1970年、1971年、1980年、1998年、2015年で優勝している。1998年の横浜は、松坂大輔が決勝でノーヒットノーランを達成。全国に大輔フィーバーを巻き起こした。

優勝8回で2位に入った愛知県は、1917年、1931年、1932年、1933年、1937年、1954年、1966年、2009年の甲子園を制している。2009年の中京大中京は、1931年から3連覇を遂げるなどした前身の中京商時代を含め、歴代最多の優勝回数を誇る。

そして優勝12回で栄えある1位に輝いたのは、大阪府だ。1946年、1961年、1963年、1968年、1978年、1983年、1985年、1987年、1991年、2008年、2012年、2014年に日本一となった。

中でも、近年圧倒的な強さを見せているのが大阪桐蔭だ。2012年には藤浪晋太郎と森友哉のバッテリーで春夏連覇を達成。夏の甲子園では36試合を戦い、通算勝率.861と驚異の数字をたたき出している。

また、大阪といえば、PL学園の存在も欠かせない。桑田真澄と清原和博の「KKコンビ」が甲子園を席巻。桑田が春夏通算20勝を挙げ、清原が通算13本塁打を放つなど、前人未到の記録を生みだした。

ちなみに、優勝経験がないのは19県。青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、富山、石川、福井、山梨、滋賀、岡山、鳥取、島根、長崎、熊本、宮崎、鹿児島が、いまだ優勝旗を手にしたことがない。いかに優勝が難しいかを物語っていると言えるだろう。

記念の100回大会を制覇するのは、どの都道府県の高校か。開幕は8月5日だ。