19日、ロシアW杯初戦に臨んだ日本代表は、格上コロンビアを2-1で撃破。前半、香川真司がPKを獲得し自らゴールを決めると、同点に追いつかれた後半には、本田圭佑のコーナーキックを大迫勇也がヘディングで決めた。

下馬評を覆す大金星に列島は興奮状態となったが、とりわけ攻守に活躍した大迫には、「半端ない」という言葉が日本中に浸透するとともに、称賛の声が寄せられている。

すると20日、TBS「NEWS23」では、元日本代表・福田正博氏が大迫のプレーを振り返って解説しつつ、次戦のキーマンにも彼の名を挙げた。

まずはコロンビア戦の大迫について、福田氏は「FWですから点を獲るっていうのは当然重要なことですけど、守備のところでも相手の決定機を阻止するような守備をしたということでは本当に大車輪の働きをしてくれた」を労いの言葉を送る。

香川がPKを獲得したシーンでも、これを呼び込む大迫のプレーであり、体の使い方を絶賛した福田氏。FWながら自軍ゴール前まで戻ってハメス・ロドリゲスのシュートをブロックしたシーンについても「海外で厳しい環境の中でやってきたからこそ、ああいうプレーができる。あのプレーはびっくりしたし、すごいなって率直に思いました」と目を細めた。

また今大会では、FIFAランキング下位国が上位国を破る試合が、17試合消化時点で7試合起こっており、実に約41%で下克上が起きている。前回大会では、48試合中で7試合と約15%だったため、その差は歴然だ。

この点について「セットプレーからのゴールがものすごく多い。力が拮抗してきているので、その中でちょっとした差がゴールを生むっていうのはセットプレーになるので番狂わせが起こりやすい」と分析した福田氏。日本にとっては全ての試合が上位国との対戦となるが、次戦(セネガル戦)のキーマンもまた大迫とした。

「大迫がどれだけ前線でボールを収めることができるか。収めて前を向いてゴールを獲ることができるか。屈強な相手2人、3人を相手にどれだけボールをキープすることができるか」と彼に期待するプレーをあげると、福田氏は「厳しいマークがくるってことは他の選手が空くってこと。そこをうまく使ってサポートした選手が前を向いていい形でもらえるように」と展望を述べた上で、大迫には「半端ないキープを期待したい」と締め括った。