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フジテレビ系バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』が、31日に5時間にわたって放送された最終回『22年間の感謝をこめて最後はみんなで空高く舞い上がれスペシャル!!』で、22年の歴史に幕を下ろした。番組のフィナーレでは、総監督の片岡飛鳥氏からメンバー全員への"卒業証書"が読み上げられた。

○『めちゃイケ』よりも大切なものを見つけて下さい

卒業式の定番曲「旅立ちの日に」に乗せて紹介されたその内容は、以下の通り。

あなたは、『めちゃ×2イケてるッ!』において、すべての過程を修了したことをここに証します。この番組が続いた22年という月日は、偶然にも、一人の子供が成長して一人前の大人になり、社会に飛び出していく年月と一致します。

思えば『めちゃイケ』は、まるで学校みたいな場所でした。収録日の火曜と水曜には、毎週そこに集まって、みんなで一緒に番組を作りました。

ただし、学校ならば卒業しても、つらいことがあるたびに、いつでもそこに戻ることができます。そこに行けば、懐かしい校舎があって、校庭があって、教室があって、あなたを優しく迎えるでしょう。

でも『めちゃイケ』は、本当の学校ではありません。卒業した後には、校舎も、校庭も、教室もありません。どんなにつらいことがあっても、もうそこには戻ることができません。バラエティ番組が終わるということは、そういうことです。

半年で終わる番組でも、22年間続いた番組でも、すべての番組は、終わった瞬間になくなります。ではもしも、これからの人生でつらいことがあったら、どうすればいいのでしょう?

そんな時はどうか、前を向いて下さい。前を向くことで、『めちゃイケ』なんかより、もっともっと大切なものを見つけて下さい。『めちゃイケ』よりも大切なもの、『めちゃイケ』より守りたいもの、『めちゃイケ』より時間をかけたいもの。

そして、思う存分、空高く舞い上がって下さい。ただし、渡る世間は鬼ばかり。決して足元をすくわれないように、しっかりと前を向いて歩き続けましょう。そんな思いも込めて、この卒業証書をあなたに授与します。

平成30年3月31日 めちゃ×2イケてるッ! 総監督 片岡飛鳥

○メチャメチャホメラレタケド メチャメチャシカラレタ

そして、最終回のテーマソングであるサザンオールスターズ「みんなのうた」に乗せて、22年の思い出のショットと共に流れたのが、次のメッセージだ。

バブルがはじけて、未来が見えなくなった世紀末の1996年。全員が二十代のゴールデン番組という異例の座組で始まった『めちゃ×2イケてるッ!』は若年層の圧倒的支持を受けながらも、常に子供に見せたくない番組にランクイン。最高視聴率まさかの33.2%!を記録しながらも最低視聴率もまさかの4.5%! 先日ワンオクのTakaや俳優の山田孝之、ボクシングの元世界王者の井岡一翔が同時に収録見学に現れたように男子全般には強烈な世代感で迎えられながらも、女子全般にはだいたい無視をされ、それでも時代の顔色は伺わない…… メチャメチャホメラレタケド メチャメチャシカラレタ サウイフテレビニワタシタチハナリタカッタ

○「あなたにとって、めちゃイケとは」

次に、片岡総監督のインタビューで、メンバーそれぞれが「あなたにとって、めちゃイケとは何ですか?」という質問に答えていく。

矢部浩之「ベース」、白鳥久美子「救ってくれた場所」、福徳秀介「塾みたいな」、敦士「神様」、武田真治「生まれ変わってももう一度会いたい人たち」、大久保佳代子「縁」、重盛さと美「すごく芸能人気分を味わせていただいた番組」、有野晋哉「面白さの物差し」、川村エミコ「憧れ」、後藤淳平「ターニングポイント」、鈴木紗理奈「核」、濱口優「テレビにおける僕の骨格」、雛形あきこ「芸能生活そのもの」、山本圭壱「体の一部」、光浦靖子「宗教」、加藤浩次「組的な感じ」、岡村隆史「青春」。

○「この17人、めちゃめちゃいい仕事をします」

ラストシーンは、神奈川・湘南の浜辺。岡村の結婚式を終えた設定のメンバーたちが、肩を組む者もいれば談笑し合う者も横一線に並び、こちらに背中を向けて海に向かって歩き始めた。卒業証書を手にしたメンバーたちは、一度振り返ってこちらに手を振ると、再び歩みだし、木村匡也氏のナレーションで「日本中の業界人の皆さまー! この17人、めちゃ×2いい仕事をしますので、春からのシュウ活、つまりリクルートの方、どうかよろしくお願いいたしまーす!」。

しかし、「それではみんな、前だけを見つめて明日に向かって、走り出せ―!」というナレーションのタイミングで、全員が悲鳴とともに落とし穴に落下。「決して足元をすくわれないように、しっかりと前を向いて歩き続けましょう」のテロップが出ると、岡村は「来週もやってるかもよ!!」と叫んだが、木村匡也氏が「やってないんで、ご注意ください!」とツッコんで、長い歴史の幕を閉じた。