大差で1位は長崎の... もらってうれしい「九州の銘菓」ランキング
九州旅行のお土産にいただく「ご当地銘菓」、いろいろあって、それぞれに美味しいのだが、もらって本当にうれしいのは、いったい何だろう?
そんな素朴な疑問を確かめるべく、Jタウン研究所は2017年10月17日から11月27日までの約1カ月半、「もらってうれしい九州の『ご当地銘菓』は?」というテーマで、都道府県別にアンケート調査を実施。全国で1534名の読者から投票をいただいた。
全国で圧倒的な人気、2位以下を大きくリードしたのは?
今回の調査では、全国でも知られていると思われる、九州のご当地銘菓7種類を編集部がピックアップした。その中で、とくに「もらってうれしい」ものを読者に選んでもらう形式をとった。
それでは、全国の結果をまとめたランキングを発表しよう。
もらってうれしい九州の『ご当地銘菓』ランキング(Jタウンネット調べ)
全国の読者が選んだ、もらってうれしい九州のご当地銘菓は、総得票数の37.6%にあたる575票を獲得した長崎県の「カステラ」だ。ほぼ全国で圧倒的な人気を誇り、2位以下に大差をつけて堂々の1位に輝いた。以下、鹿児島県の「かるかん」が328票(得票率21.4%)で2位、大分県の「ざびえる」が191票(得票率12.5%)で3位と続いている。
全国で揺るぎない人気を誇る「カステラ」
続いて、地域ごとの結果を見ていこう。最多得票を獲得した選択肢別に、都道府県を塗り分けた地図が以下になる。得票がなかった場合は白地のままにした。
「もらってうれしい九州の『ご当地銘菓』は?」調査結果(Jタウンネット調べ)
上の地図のように、「カステラ」への支持は、北海道から沖縄まで全国に広がっている。
北海道(61.5%)、青森県(66.7%)、岩手県(66.7%)、宮城県(100%)、秋田県(66.7%)など、北日本では「カステラ」人気は高い。
関西でも「カステラ」への支持が強い。滋賀県(60%)、京都府(50%)、大阪府(37.5%)、兵庫県(55.6%)、奈良県(71.4%)、和歌山県(100%)など、近畿地方は「カステラ」派圧勝だ。
ご存じのとおり「カステラ」は、ポルトガルから伝わった南蛮菓子を元に日本で独自に発展した和菓子であり、長崎が本場とされている。
カステラ(Norio NAKAYAMAさん撮影、Flickrより)
「カステラ」の人気は、中部、中国、四国の一部でも揺るぎないものだった。もちろん九州でも......。ご当地・長崎県(61.5%)はもちろんだが、近県の福岡県(33.8%)、佐賀県(50%)、熊本県(26.7%)でも最多得票を獲得していることにも注目したい。
カステラと互角に戦った「2強」
かるかん(Σ64さん撮影、Wikimedia Commonsより)
だがその一方で、「カステラ」と接戦を繰り広げた「ご当地銘菓」もある。ランキング2位に入った「かるかん」だ。「かるかん」とは、原料として、うるち米を挽いたかるかん粉、山芋、砂糖、水などを用いた和菓子で、鹿児島県特産と言われている。
「かるかん」が「カステラ」と同率、互角だったのは、福島県、長野県、三重県、岡山県だった。「かるかん」がトップに立ったのは、埼玉県(28.6%)と、ご当地・鹿児島県(30%)である。関東の埼玉県で最多得票を獲得したのはやや意外な気もするが、埼玉と鹿児島の間にはどんなつながりがあるのだろう。
ざびえる(OitaKiseichuさん撮影、Wikimedia Commonsより)
ランキング3位の「ざびえる」にも注目したい。「ざびえる」はバターが効いたビスケット生地の皮に、和風の白あん、またはラムレーズン入りあんを包んだ和洋折衷の焼き菓子だ。大分市の銘菓として人気がある。
「ざびえる」が「カステラ」と互角だったのは、栃木県と高知県。また「ざびえる」が最多得票を獲得したのは、千葉県(27.8%)、愛媛県(58.3%)、そしてご当地・大分県(50%)だった。海を挟んで隣り合っている愛媛県で「ざびえる」人気が高いのはうなずける気がする。しかし関東の千葉県でトップに立ったのには、いささか驚かされる。関東と九州、意外な共通点があるのかもしれない。
ひよ子(tanakawhoさん撮影、Flickrより)
また島根県で得票があった「ひよ子」、群馬県で得票があった「まるぼうろ」などの結果も見逃せない。宮崎県の「チーズ饅頭」や熊本県の「いきなり団子」もランキング下位とはいえ、それぞれ7%台の得票率であり、なかなか気になる存在と言える。
ここに取り上げた「ご当地銘菓」は、どれをもらってもうれしいものばかり......、最後に、そう断言しておこう。