真木よう子「降ろさないで!」映画降板前に事務所通さず監督に直訴か
《現状の体調、コンディションでは長期に渡る撮影が難しく、また映画製作側へのご迷惑をかけかねない状況を考慮して、止むを得ず降板させていただくことになりました》
11月10日、所属事務所から体調不良により映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の降板が発表された真木よう子。主役を演じる篠原涼子の親友という大事な役どころだっただけに、現場では混乱が広がっている。
「真木さんの出演シーンは、10月下旬から撮影予定で、すでに衣装合わせなどはすんでいました。それが、撮影日前日に“真木さんが体調不良のため、明日の撮影は中止です”という連絡が現場に入ったのです」(製作会社関係者)
だが、翌々日も真木は現場に姿を現すことなく、全体に降板が申し伝えられた。あまりに突然の発表に、スタッフの間にも動揺が走ったという。
『SUNNY』は'11年に韓国で観客動員740万人という大ヒットを記録した映画のリメイク版。篠原が演じるアラフォーの主人公が、'90年代の青春時代を取り戻す物語で、主人公の女子高生時代を広瀬すずが演じる。また、真木以外にも、渡辺直美や小池栄子など、主演クラスがキャストに名前を連ねている。
「この映画のプロデューサーは、昨年『君の名は。』を大ヒットさせた川村元気。さらに、監督は'15年の『バクマン。』や福山雅治主演で昨年公開された『SCOOP!』などを手がけた大根仁と、ヒットメーカー2人がコンビを組んでいるのです。
しかも、大根監督はドラマ『週刊真木よう子』(テレビ東京系)をはじめ、これまでに何本も彼女を作品に起用している間柄。真木さんも今度の作品には、かなり気合が入っていると聞いていたんですけどね」(映画ライター)
またわがままで降板?
だが、真木といえば、最近は何かとトラブルが多く、“お騒がせ女優”などと陰口をたたく人も……。
「今年8月には、クラウドファンディングで集めた資金で雑誌を作り、コミックマーケットで配ることを発表すると、ネット上で炎上。また、今夏に放送されていたドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)でも、体調不良で収録をキャンセルしたと報じられたこともありました」(ワイドショー関係者)
また、今回だけでなく、過去にも同じような降板劇を繰り広げていたようだ。
「昨年公開されたある映画なのですが、真木さんが出演することが決まっていたにもかかわらず、衣装合わせの段階で降板が決まったのです。正式発表前だったので、世間的には知られていないんですけどね」(映画ライター)
その映画は、彼女と同クラスの女優のスケジュールがたまたま空いていたため、大惨事にならずにすんだ。
降板を聞いた『SUNNY』のスタッフたちの間では、こんなウワサが流れている。
「仲間内では“また真木さんがわがままで降板したんじゃないの?”と話をしていました。撮影前のリハーサルでも、彼女はやけにテンションが高かったときもあれば、急に機嫌が悪くなったり。でも、そのときは、さすがにドタキャンするとは思いませんでしたが……」(前出・製作会社関係者)
さらに、真木を守るべき立場の所属事務所でさえ、ここにきて彼女との間に距離ができているという話も。
「最近は、事務所サイドが“もう彼女はコントロールがきかないから……”と半ばあきらめているという話を聞きました。
長らく支え続けてきたスタッフたちも、もう限界ということなんでしょう。このような状態が今後も続けば、近い将来に契約解除もありうると思いますよ」(スポーツ紙記者)
まさに四面楚歌状態となってしまった真木。本当に彼女はわがままで、撮影をドタキャンしたのだろうか?
取材を進めていくと、彼女の撮影がスタートする1週間ほど前の10月中旬に、真木はプロデューサーや監督と内密な話し合いを行っていた。
「降板について話し合うため、プロデューサーや監督が1度話し合いの場を設けたそうなんです。ですが、そこに現れたのはなんと真木さんひとりで、事務所のスタッフが誰も同席しなかったというんです。
本来であれば、こういった大事な話し合いには事務所の社長なりが出向くのが筋ですが、現場マネージャーすらいなかったといいます」(広告代理店関係者)
なぜ、事務所関係者は誰も出向かなかったのか。そこにはある事情があったそうで、
「真木さんは、どうもプロデューサーと監督に“降ろさないでほしい”と直訴しに行ったようなんです。だから、彼女の事務所スタッフが誰もいなかったんですよ。
ですが、彼女の状態を心配する事務所サイドとしては、この大作を乗り切れる自信がなかったのでしょう。さすがの大根監督も今回ばかりは彼女の映画への意欲よりも、体調面を優先したのではないでしょうか」(映画配給会社関係者)
そこで、降板のウワサの真相を確かめるため、11月9日に買い物から帰宅する真木を直撃取材した。
記者の直撃に答える真木
─すみません、『SUNNY』を降板されたというのは事実でしょうか?
「……はい」
─真木さんが降りると決められたんですか?
「いえ、私が決めたことではないので……」
─大根監督もかなり心配されているそうですが?
「……(無言)」
─事務所も辞めるのではないかという話も出ているようなんですが?
「いや、それはまったくないので」
(所属事務所も「そのような事実はまったくございません」と回答)
─体調はいかがですか?
「えっと、大丈夫です。元気です」
─このあとの仕事は、決まっているんですか?
「それは事務所のほうに聞いてください」
─しばらくは静養されるのでしょうか?
「それも、事務所のほうに聞いてください」
そう言い残すと、軽く会釈をして、自宅へ入っていった。頭をすっぽり覆う帽子とマスクであまり表情はうかがえなかったが、その視線はどことなく疲れているよう。コーヒーカップを持つ手首の細さが際立って見えた。
映画やドラマでは明るく強い女を演じてきた真木。疲れているのならゆっくり休んで、もう1度、あのカッコいい姿を見せてほしい─。