「次世代商品コンセプトモデル」(画像: マツダの発表資料より)

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 マツダは10日、10月25日から11月5日に東京ビッグサイトで開催される第45回東京モーターショーで新世代の商品の先駆けとなるコンセプトモデルと次世代デザインの方向性を形にしたコンセプトモデルの2台を出展することを発表した。

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 気になる次世代コンセプトモデル内容を紹介しよう。新世代商品の先駆けとなるコンセプトモデルは、マツダの次世代の技術とデザインを融合させたコンパクトハッチバックモデル。

 そのコンパクトハッチバックモデルで注目したいのが「SKYACTIV-X」。圧縮着火「Compression Ignition(CI)」を世界で初めて実用化し、搭載した「SKYACTIV-X」はガソリンと空気を混合した気体を圧縮して自己着火させる技術を持ち、ディーゼルエンジンの優れた燃費とトルク、レスポンスにガソリンエンジンの出力、暖房性、排気浄化性を兼ね備えた最高峰のエンジンである。燃費も現行エンジンの「SKYACTIV-G」より30%もアップさせている。

 プラットフォームと呼ばれる車体の基礎部分には「SKYACTIV-Vechicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用。歩いたり走ったり、座ったり立ち上がったりなど人間が本来持っている動きを研究した上でバランス感覚や体を保持する力を最大限に発揮させ、運転中に発生するさまざまな衝撃や重力をしなやかに受け止めることが出来る次世代のプラットフォームだ。次世代に向けて最先端の技術を詰め込んだこのコンセプトモデルは期待を集めそうだ。

 もう1つの次世代デザインの方向性を形にしたモデルは、マツダの車に命を与え、命を車に宿したかのようなデザインの「魂動(こどう)デザイン」を更に美しくさせたデザインに。

 今回の2台はマツダの新たな時代の始まりを迎える存在と言ってもおかしくはないだろう。マツダの今後の動きに注目したい。