「碧志摩メグ」のクラウドファンディング成功、支えた地元の支援...アニメ化に「期待大きい」
「碧志摩メグ」アニメ制作プロジェクト(クラウドファンディングサイトMakuakeより)
伊勢志摩の萌えキャラ「碧志摩メグ」をご存じだろうか。三重県志摩市の公認キャラクターとして登場したものの、一部からの批判を受け、公認が撤回された、あのキャラクターである。
しかし「碧志摩メグ」は、地元のPRのため、その後も「非公認」の立場で活動を続けている。このほど、そのアニメPVを制作し、活動を広げようというプロジェクトが、2016年11月22日からクラウドファンディングMakuakeで資金を募集。11月29日、わずか1週間で目標額400万円を達成した。
今やすっかり一般的になってきたクラウドファンディングだが、これほどスピーディに目標達成できる案件、あまり見かけないのでは......と思うが、いったい何が原因なのだろうか?
Jタウンネット編集部は、このプロジェクトを運営する、四日市市にある株式会社マウスビーチMARIBON事業部に電話で話を聞いてみた。
碧志摩メグはいったいどんな声になるのか?
伊勢志摩海女萌えキャラクター「碧志摩メグ」(クラウドファンディングサイトMakuakeより)
電話で答えてくれたのは、プロデューサーの浜口喜博さんだ。
「今回は、30秒のアニメ動画を作りたいということでお願いしたのですが、地元では碧志摩メグがいったいどんな動きをして、どんな声になるのか、楽しみにしていらっしゃる方が多いんですよ。ある程度、手応えは感じていましたが、これほど早く目標達成できるとは......」。
「これから声優さんの人選になりますが、地元の皆さんの期待は大きいようです」と浜口さん。伊勢志摩の方言やアクセント、イントネーションが重要になってきそうだが、「同じ三重県の中でも地域によって微妙に異なりますので、キャスティングはなかなか難しいですね」と、浜口さんは多くを語ろうとしない。
今回の出資者の数は、既に270人(12月2日現在)だが、その約4割が三重県内のサポーターという。「碧志摩メグ」をとおして、後継者不足の海女業を活性化したい、地元をもっと盛り上げ、三重県全体の観光的な魅力を全国に発信したい、という浜口さんの意図が、ある程度理解されているようだ。
Makuake限定グッズ(クラウドファンディングサイトMakuakeより)
一方、出資者の約6割が三重県外のサポーターだが、その多くはいわゆるアニメファンと思われる。クラウドファンディングの場合、出資のモチベーションとなるようなグッズが用意されるが、「碧志摩メグ」は何が目玉だったのだろう。
「ハリウッドで活躍したタナベシンさんが制作する特製胸像フィギュアを、30個限定提供しました。国内外で高い評価を受ける精巧なフィギュアは、人気だったようですね」と浜口さん。「またメグの誕生から現在までを網羅した設定資料集も、関心を集めたようです」。
制作中の「設定資料集」の一部(画像提供:MARIBON事業部)
実は、浜口さんが設定資料集の中身について、こっそり教えてくれた。上の画像をご覧いただこう。「碧志摩メグは実は●●●●●だった!!??」といったマル秘事実など、今までの碧志摩メグの全てが明かされる特別な資料集が、現在鋭意制作中だ。「公認、非公認どちらにするとか言っていた頃のデザイン変更案なども収録される予定です」と浜口さん。お楽しみに、とのこと。
他にも、掛け軸、ポスター、お守り、クリアファイルなど、さまざまなグッズが用意されている。
「碧志摩メグ」公式サイトより
「実は、まだ未発表の新グッズがあるんですが......」と浜口さんは語る。目標額400万円は達成したが、クラウドファンディングはまだまだ続く。「500万円でも600万円でも集まれば、それにこしたことはありません。新しいグッズも用意しますし、今後も活動したいことがいろいろありますので......」とのこと。
今後も、「碧志摩メグ」公式サイトや公式フェイスブック、公式ツイッターなどには、ご注目を。